「この子、なんでこんなに怒りやすいんだろう…」
「私の育て方が悪いのかな…」
そう思っているお母さんに
今日は少し違う角度からお話ししたいと思います。
実は、怒りやすさや癇癪の強さって
性格や育て方だけじゃなくて
遺伝子レベルで関係していることがあるんです。
その鍵になるのが「MAO-A」という酵素です。
MAO-Aってなに?
聞き慣れない名前ですよね。
MAO-A(モノアミン酸化酵素A)というのは脳内の神経伝達物質のこと。
例えば
セロトニンやドーパミン、ノルアドレナリンなどを分解する酵素です。
簡単に言うと
脳の興奮を落ち着かせるブレーキ役のような存在。
このMAO-Aの働きに関わる遺伝子に変異があると
神経伝達物質がうまく分解されずに過剰になりやすくなります。
その結果
些細なことでもイライラしやすい。
感情の波が大きい。
興奮したらなかなか落ち着けない。
こういう状態が起きやすくなるんです。
「怒りのボリュームが最初から大きめに設定されている」イメージですね。
どんな子に多い?
このMAO-Aというのは遺伝子の話なので
実際は、遺伝子検査をしてみないとわからない事も多いです。
なので、今回はチェックリストを作ってみました。
当てはまるものが多ければ
もしかしたら、MAO-Aに変異があるかもしれません。
☑︎ ちょっとしたことで激しく怒る。
☑︎ 気持ちの切り替えにとても時間がかかる。
☑︎ 興奮するとなかなか寝つけない。
☑︎ 音や光、匂いなど感覚的な刺激に敏感。
☑︎ 不安が強い、心配性。
☑︎ 甘いものやジュースをよく欲しがる。
☑︎ 親や兄弟にも同じような傾向がある。
特に最後の
「家族にも似た傾向がある」
というのはポイントです。
MAO-Aは遺伝的な影響があるので
お父さんやお母さん自身も
「自分もそういうところあるな」
とか
「昔そういえばそうだったな」
と感じることが多いんですよね。
遺伝子があっても、栄養で変わる可能性がある
ここが一番お伝えしたいところです。
「遺伝子の話か…じゃあ仕方ないか」
と思った方、ちょっと待ってください。
遺伝子の変異があるからといって
必ずしもそのまま症状として出るわけじゃないんです。
実はMAO-Aが正常に働くためには
栄養素がとても重要な役割を果たしています。
特に関係が深いのが
ビタミンB群、鉄、銅、マグネシウムあたり。
遺伝子の変異があったとしても
必要な栄養が揃っていれば
症状が出にくくなる可能性は十分にあります。
逆に言うと
栄養が足りていない状態だと
遺伝子の影響がより強く出やすくなりますし
遺伝子の変異がない場合でも
症状が出てくる事があります。
「遺伝子だから仕方ない」じゃなくて
「知っているから対策できる」という話なんです。
じゃあ、どうすればいい?
まず食事から見直せることがあります。
神経伝達物質の材料であるタンパク質をしっかり摂り
発酵食品や食物繊維を意識しましょう。
腸内環境が整うと、セロトニンの産生にも良い影響があります。
一部の添加物は神経系への影響が指摘されているので
加工食品・食品添加物を減らし
白いパンやお菓子、ジュースに含まれる精製糖質も減らしましょう。
血糖値が乱れるとMAO-Aへの負担が増大しやすいです。
そして、もう一歩踏み込んで調べたい場合は
遺伝子検査という選択肢もあります。
MAO-Aの遺伝子変異は検査で確認できるので
一度確認してみてもいいかもしれません。
ただ、分かったからと言って
対策が変わるわけではないので
あくまで傾向を知るための手段という感じ。
また
血液検査で栄養状態を確認するのも有効です。
鉄・亜鉛・銅・ビタミンB群の実際の数値を見ると
どこを補えばいいかが具体的にわかりますからね。
怒りやすさは、性格でも育て方でもないかもしれない
子どもが怒りやすいと
どうしても「なんで?」「また?」と親もしんどくなります。
でも今日お話ししたように
その怒りやすさの裏には
遺伝子の影響、栄養不足、神経伝達物質のバランスの乱れ
そういった身体の問題が隠れていることがあります。
癇癪は性格じゃない。育て方のせいでもない。
そういう視点を持つだけで
子どもへの接し方も、自分自身の気持ちも、少し楽になることがあります。
「うちの子、これかも…」と思ったら
まずは食事と栄養から見直してみてください。
そこから変わっていくことは、思っている以上に多いです。
自分だけじゃできない!
という場合は、僕もお手伝いするので
ぜひ、相談してくださいね!
ってことで、今回はこの辺で。
では、また。
【心と身体研究所よりお知らせ】
「なんとなく不調」の本当の原因、一緒に探しませんか?
薬剤師×東洋医学×栄養学の視点で
身体の仕組みをわかりやすくお届けするメルマガ
【ココラボ栄養学】を配信しています。
・市販薬やサプリでは解決しなかった不調が気になる方
・自分の身体を、自分で理解したい方
・健康情報が多すぎて何が正しいかわからない方
読者限定で、よっぴーへの質問・相談も受け付けています。
≫≫メルマガ登録はこちら(無料)≪≪
【心と身体研究所のミッション】
ちょっとした不調なら自分自身で治せる
健康を医者に丸投げしない!
そんな人たちを増やし、お手伝いします。


