痩せ型の人もいれば
肥満型の人もいますが

コレって体質なんでしょうか？

確かに人は生まれ持った遺伝子によって
顔も、体格も、代謝もみんな異なります。

という事は
体質って変えられないモノな気がしますよね。

けど
東洋医学では体質を変えよう！
という謳い文句が横行しています。

本当に体質って変えられるのか？
体質というのはそもそも存在するのか？

疑問に思うと思うので今日はそのお話をしていきます。

体質を生まれ持った身体と定義するならば
体質は存在する事になります。

人は遺伝子によって左右されるので
クレオパトラのような顔になりたい！
と思ってもなれるものではありません。

顔だったらわかりやすいですが
身体の中も同じなので

フェデラーのような身体になりたい！
と思ってもなれるわけないんです。

その人その人の遺伝子通りの身体に何もしなければなっていく
これが基本なんです。

ただ、遺伝子というのは
オンオフ機能が備わっていて
遺伝子をオンにするのか、オフにするのかは
食生活や生活習慣によって変わってきます。

今まで僕が言ってきた事でいうと

脂質をエネルギーにできる身体なのか
糖質しかエネルギーにできないのかは
あなたの食生活次第だという事。

人はみんな、糖質も脂質もエネルギーにする能力は備わっていますが
脂質をエネルギーにする細胞や酵素を作り出す遺伝子をオンにできているか？
は、食生活次第というわけです。

正確に言うと
赤ちゃんの時は、脂質メインのエネルギー代謝で
糖質をエネルギーとする経路はオフだったのに

糖質を食べるようになってしまったせいで糖質をエネルギーとする経路がオンになったんです。

妊婦の「つわり」も、赤ちゃんが脂質エネルギーのため
妊婦も脂質エネルギーに切り替わるのですが
炭水化物を食べてしまうor食べようとしてしまうため起きてしまう現象とも言えます。
（なので、炭水化物代表のご飯の匂いはダメですよね）

遺伝子をオンにするか、オフにするかは
食生活が決めているんです。

肥満の話に戻り
太る遺伝子というのはあるのかというと

実は、有名な『インスリン』がそれで
体内のインスリン濃度が高いほど太りやすいんです。

糖尿病の人が糖尿病治療薬やインスリン注射を打ち始めると体重が増えるのは
体内のインスリンを増やすからなんですね。

なので
体内でインスリンを作る事ができない１型糖尿病の患者さんは
インスリンの注射をしなければものすごく痩せてしまいます。
（放っておくと痩せすぎで死にます）

インスリンは、身体の中で
ブドウ糖を脂質に変換する働きをしています。

なので
インスリンを作る細胞の遺伝子がたくさんオンになっていれば太る体質
と言う事ができるでしょうし
あまりオンになっていなければ痩せ体質
という事ができると思います。

僕は身長が175センチ近くあるのですが
今まで62kg以上になった事がありません。

これも
僕の体内インスリン濃度が低い事が要因なんだと
何回か血液検査をした結果わかりました。

インスリンは体内に存在するブドウ糖をエネルギーにする時に必要なホルモンなので
体内のブドウ糖濃度が低ければ分泌量が減っていきます。

あなたの身体のインスリンを作る遺伝子が
たくさんオンになっていたとしても

身体は適応していくものなので
ブドウ糖の摂取量が減れば
インスリンの生産量も減っていきます。
（インスリンがたくさんあると低血糖を起こすため）

インスリンの生産量が減るという事は
太りにくくなるという事なので
痩せていくというわけですね。

ただ
身体は適応していくと言いましたが
適応して慣れるまでには相当な時間を要します。

すぐ結果が欲しいとは思いますが
数年単位で計画を立てていけば
身体はどんどん変わっていくので少しずつ食事を変化させていきましょう。

夏が終わり
これから冬に向けて蓄える季節となってきます。

旬のモノはほとんどが炭水化物だと思うので
食べるモノを選んでいきたいですね。

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