前回
健康診断でBUNだけが高い方の話を書きました。
早食いのせいでタンパク質が消化しきれず
BUNが上がっていたという話でしたね。
そうしたら
その記事を読んでくれた別の人から
こんな連絡が来たんです。
「あの記事、読みました。僕も今回の健康診断でBUNが高かったんです。γ-GTPも高いんですけど、その他は正常。でも僕、早食いじゃないんですよね。プロテインも飲んでないし。。。なんでなんですかね?」
これ、すごく良い質問だと思いました。
記事を読んで
自分に当てはめてみた。
そして「自分は早食いのケースとは違う」と気づいて
じゃあ自分の場合は?
と聞きに来てくれた。
そうなんです。
同じ「BUNだけ高い」でも
原因は人によってまったく違う。
だから
前回の答えがそのまま当てはまるとは限らないんですね。
ちなみに
γ-GTPが高いのは
お酒を飲むらしいので想定内です。
今回は、この人のBUNが高い理由を探って行きましょう。
前回の型に、当てはまらない
プロテインを飲んでいなくても
タンパク質をたくさん食べている可能性はあるので
まず食事について聞いてみました。
でも、食事はごく一般的。
前回の「早食いで消化しきれていない」という型には
やっぱり当てはまりません。
まぁ、前回が特殊なケースなので
今回当てはまらないのはそうだよなぁ、という感じです。
数字から離れて、生活を聞く
BUNは
タンパク質を代謝したあとに出る「ゴミ」
のような数値ですよね。
(前回詳しく書いたので、忘れた場合は前回の記事をみてね!)
タンパク質を多く食べていないなら
他に何がBUNを押し上げるのか。
いつも通り
この人の生活をあれこれ聞いていきました。
睡眠、水分、体調、最近変わったこと。。。
この人は僕のテニス仲間でもあるので
ふっと頭によぎったことを聞いてみました。
「もしかして、前日にめっちゃ激しいテニスとかしなかった?」
急いでスケジュールを確認してもらったところ
健康診断を受けた日は
テニスの試合があったその次の日だったことがわかりました。
激しい運動のあとは、BUNが上がる
実はBUNって
激しい運動のあとに一時的に上がることがあります。
なぜかというと
BUNはタンパク質を使い終わった後のゴミでしたよね。
筋肉はタンパク質でできているので
激しく使うと、その分だけ分解が進みます。
すると
使い終わったタンパク質(=タンパク質のゴミ)が血中にたくさん出てくる。
だからBUNが上がる
という仕組みです。
つまりこの人は
肝臓や腎臓が悪いわけでも
食べ方に問題があるわけでもなく
ただ、健診の前日に
いつもより激しく身体を使った。
その”直後の状態”が
たまたま数字に出ていただけなんです。
他の数値を見ても変なところはなかったので
「きっと一時的なものだから、安心していいよ」と言っておきました。
同じ数字でも、原因はこんなに違う
前回と今回で、健康診断の結果だけ見れば
まったく同じ「BUNだけ高い」ですが
原因は全然違いました。
もし数字だけを見て
前回の記事の通りに「早食いですね」と決めつけていたら
今回の方には、まるで見当違いのアドバイスをしていたことになります。
数字が同じでも
その奥にいる人が違えば答えも変わる。
だからこそ
数字の手前で立ち止まって
その人の生活を聞くことが大事なんですよね。
数字は、その日の「状態」を映している
健康診断の数値って
身体の”根っこの状態”を映していると思われがちですが
実際に測っているのは
「採血したその時の身体の状態」です。
・前日に激しく運動した
・寝不足だった
・すごく脂っこいものを食べた
・お酒を飲んだ(笑)
そういう”たまたま”が
数字を一時的に動かします。
なので
できるだけ血液検査をする前の日は
いつも通りの生活をするのが望ましい。
健康診断を受ける時間によっても身体のホルモンバランスは変わりますし
検査当日に水をどれだけ飲んだかによっても
数値って変わってきます。
数値だけを見て判断するのではなく
生活習慣も加味して判断するようにしてみてください。
あなたの身体の中も
きっと血液検査に現れていると思いますよ!
ってことで、今回はこの辺で。
では、また。
【心と身体研究所よりお知らせ】
あなたの健康診断の結果を、「身体の地図」にしてみませんか?
同じ数値でも、その背景は一人ひとり違います。
「基準値内だから大丈夫」で終わらせず、
数字の奥にある“つながり”を読み解いてみる。
お手元の血液検査を、栄養という視点から読み解く
あなただけの個別レポート【身体の地図レポート】をご用意しています。
薬剤師×東洋医学×栄養学の視点で、
少し探偵のように、あなたの身体の現在地を一緒に見ていきます。
≫≫身体の地図レポートを見てみる≪≪
【心と身体研究所のミッション】
ちょっとした不調なら自分自身で治せる
健康を医者に丸投げしない!
そんな人たちを増やし、お手伝いします。


