慢性炎症は血液検査でわかる?|自分の身体の「火種」を調べてみる

血液検査

前回まで「炎症」の話をしてきました。
炎症そのものは悪者じゃない。

問題なのは
小さな火がずっとくすぶり続けること。

そして、その火種の一つとして
前回は「腸」の話をしました。

ここまで読んで
「なるほど。慢性炎症には気をつけよう。」
と思った人もいるかもしれません。

でも、たぶん一番知りたいのって
「で、僕の身体はどうなの?」
ですよね。

身体の中を開けて
「あ。ここ燃えてますね。」
と見るわけにもいきません。

じゃあ
どうやって身体の中の火種を見つけるのか。

今日はそんなお話です。

まず見るなら「CRP」

血液検査には
炎症を調べる時によく使われる項目があります。

それがCRP(C反応性タンパク)

身体の中で炎症が起こると
主に肝臓で作られるCRPが増えてきます。

感染症や怪我など
炎症が強く起きている時には
CRPがドンと上がることがあります。

こういうのは分かりやすい。

ただ、僕がむしろ気になるのは
0.06とか0.08とか。

この辺です。
高いわけじゃない。

健康診断を見ても
「異常」と言われるような数字ではない。

でも
まったく反応していないとも言い切れない。

この、なんとも言えない感じ。

嫌なんですよね(笑)

0.08なら慢性炎症?

もちろん
CRPが0.08だから慢性炎症!

という話ではありません。

そんな簡単に分かったら
僕も血液検査を読むのに苦労しません笑

CRPはいろいろな理由で動きます。

風邪をひいていたかもしれない。
どこかに炎症があったのかもしれない。
一時的な変化かもしれない。

だから0.08という数字だけを見て
慢性炎症があるとは判断できません。

でも僕なら
「なんで少し出ているんだろう?」
とは考えます。

そして過去の検査結果があれば
前回も見ます。
その前も見ます。

今回だけなのか。
毎回0.06とか0.08くらい出ているのか。

さらに
他の検査値も見ていきます。

血液検査って一つの数字で答えを出すというより
いくつかのヒントを集めていく
推理小説みたいな感じなんですよね。

でも、健康診断にCRPがない

ここまで読んで
自分の健康診断を引っ張り出してきた人もいるかもしれません。

そして
「CRPなんてないぞ。」
となった人。

大丈夫です。

一般的な健康診断では
CRPを測っていないことも多いです。

そんな時に僕が使う数値が『血小板』

血小板というと
怪我をした時に集まって血を止めてくれる。

そんなイメージがあると思いますが
実は血小板は
炎症とも関係しているんです。

炎症によって
血小板って増えるんですよね。

なので健康診断を見て
血小板が少し多いな
と思ったら

「炎症も候補の一つかな」
と、一旦容疑者リストに入れておきます。

もちろんここでも
血小板が多い=慢性炎症
とは簡単には結びつけません。

鉄欠乏はないか。
感染症にかかっていないか。
CRPがあればCRPを見る。
白血球はどうか。
フェリチンはどうか。
鉄の状態はどうか。

他の数字も見ながら
「なぜ血小板が多いんだろう?」
と考えていきます。

多いからには
何か理由があるはずです。

みんなのアリバイを確認しながら
犯人を探していく感じですね。

血液データだけじゃわからない

CRP。
血小板。
白血球。

いろいろ見てきました。

でも
まだ犯人は確定できません。

血液検査の数値も大切だけど
もっと大切なことが
体感であり、本人の生活習慣だからなんですね。

なので
「最近よく眠れていますか?」
「お腹の調子はどうですか?」
「最近、体重増えてませんか?」
「歯磨きした時に血が出ませんか?」
「最近かなり忙しくないですか?」

そんなことを聞いて
さらに可能性を絞っていきます。

毎日の生活の中に
血液検査の数字を作っている要素が
たくさん隠れているんです。

生活からのヒント

例えば
血小板が少し多い。
CRPも0.08くらいある。

そこで
「最近、歯磨きすると歯茎から血が出るんですよね。」

という話が出てきたら
口の中も気になります。

歯周病って
実は口の中で起こっている慢性炎症なんです。

「炎症」というと
腸や身体の中ばかり考えてしまいますが

火種は意外と
口の中にあるかもしれません。

あなたは大丈夫ですか?

他にも違和感から話している途中で
健康診断の前日に

テニスの試合をしていた。
なんてことを聞くこともあります。

身体からしたら
「明日採血だから今日は大人しくしておこう。」
なんて知ったこっちゃありません(笑)

前日にやったことも。
昨日食べたものも。
最近の睡眠も。
毎日のストレスも。

そういうものを全部ひっくるめた結果が
血液データにも反映されているんですよね。

身体は結構ヒントを出している

身体の中を開けて
「あ。ここ燃えてますね。」

と見ることはできませんが

身体は結構いろんなところに
ヒントを出しています。

CRPにも。
血小板にも。
白血球にも。
毎日の便にも。
睡眠にも。
体重にも。
口の中にも。

一つだけでは
よく分からない。

でもそれらを並べていくと
「あれ?」
というものが見えてくる。

基準値から外れた数字を探して
「ここが悪いですね。」
と言うだけじゃない。

身体が出している小さなヒントを集めて
何が起きているのかを考える。

そして最後に必要になるのが
「この人の身体の中で
何が起きているんだろう?」
とイメージすること。

数字だけじゃなく
その人の体感や生活まで重ねながら考えていく。

AIがどんどん賢くなっても
こうやって色々またいで考えるのは
人がやる方が正確だったりするんですよね。


で!
火種がありそうだと分かったら

次に知りたいのは
「じゃあ、何がその火をつけているの?」
ですよね。

なので次回は
僕たちの生活の中にある「火種」を
もう少し具体的に見ていきましょう。

ってことで、今回はこの辺で。
では、また。

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました