少し遅くなりましたが
今月のファスティングが無事終わったので
その内容と、やってみて見えてきた“自分の体質”について
考察しておこうと思います。
今回のファスティング内容
今回は、かなりストイックなプログラムに挑戦しました。
・1日目〜3日目:12〜16時の間にのみ食事(=20時間断食)
・4日目:完全断食(=44時間連続の断食)
・5日目〜6日目:再び20時間断食を実施
断食中の飲み物は水のみ。
44時間断食中は
自家製の鶏がらスープを500mlだけ摂取。
さらに
食事時間内に摂る内容も以下のように厳格に設定しました
・炭水化物ゼロ
・食事量は少なめ(胃腸への配慮)
正直、今までで一番キツい断食でした(笑)
なぜこんなに辛かったのか?
僕の体脂肪率は11%。
エネルギーとして使える脂質の“貯金”があまりありません。
そのため途中
・やる気が出ない
・動きたくない
という明らかなエネルギー不足のサインが出ていました。
そして
今回の挑戦で最も気づきが多かったのは「完全断食4日目」から翌朝にかけて。
朝、フリースタイルリブレで血糖値を測ったところ「52」
気になって実測したら。。。
なんと「36」。
※血糖値が30を下回ると、痙攣や昏睡といったリスクも出てきます。
結構危ない状態でした笑
心臓もバクバクしてたので
僕の副腎はかなり頑張ってたんじゃないかなぁ。。。汗
原因は「バターコーヒーなし」だった?
思い返すと、今までのファスティングでは
MCTオイル入りのバターコーヒーを飲んでいました。
MCTはすぐにエネルギーに変わるので
身体を支えてくれていたわけです。
今回はそれを一切使わなかったため
体内脂肪だけでエネルギーを賄う必要があった。
これが、体調悪化の直接的な要因だったと思われます。
MCTを急いで摂取したところ
昼には血糖値が「70」台まで回復。
正直ホッとしました笑
副腎を休ませるためにも
ファスティングやっているのに
余計に働かせてどうする!って感じです。
今回分かった自分の“体質的な課題”
MCTなしで断食してみて明確になったのは
「僕の体は、脂質代謝があまり得意じゃない」ということ。
尿検査ではケトン体が10mmol超えという高値を示していましたが
正直「ケトン体でうまく回っている」感覚はゼロ。
リブレの数値は50〜100の範囲で安定していましたが
途中でやる気がなくなることも多く
やはりエネルギー不足だったと感じます。
エネルギーが生み出せなかった“本当の理由”
脂質からエネルギーを作るには
「β酸化」という経路でアセチルCoAが生成されます。
でも、このアセチルCoAがエネルギーを生み出すためには
「TCA回路」という経路に入る必要があります。
ここで必要なのが「オキサロ酢酸」(これは糖質由来の成分)
糖質をカットしている状態だとオキサロ酢酸が足りず
せっかくアセチルCoAを作っても
TCA回路がうまく回らない。
その結果
・身体はオキサロ酢酸を作るために「糖新生」を開始
・糖新生ではタンパク質が分解されて糖になる
・その過程で「アンモニア」が発生
・アンモニアは脳の働きを鈍らせ、ミトコンドリアでのエネルギー産生も阻害
つまり今回の断食では
脂質が使えない
↓
糖質もない
↓
タンパク質を分解
↓
アンモニア蓄積
↓
さらにエネルギーが作れない
という負のループに陥っていたわけです。
次回への対策
今回の考察を踏まえて
次回のファスティングでは以下を徹底しようと思います。
・MCTオイルを必ず摂取(速やかな脂質エネルギー化)
・TCA回路を回すための栄養素(ビタミンB群・マグネシウム)を補給
身体を「ケトンモード」に切り替えるには
燃料(脂質)だけでなく、潤滑油(ビタミン・ミネラル)も必須です。
今回のファスティングは正直
期待していた「軽さ」や「集中力アップ」は得られず
むしろ真逆の結果となりました。
でも、こうして自分の代謝の弱点を知れたことは大きな収穫です。
やっぱり
「理論」だけじゃなく「体験」から学ぶことって大きいなと再認識。
次回は今回の失敗を糧に
もっと“体感のあるファスティング”にしていきたいと思います。
あなたも、時々でいいので「身体の反応」を観察してみてください。
どんな食事が合うのか
何をするとエネルギーが落ちるのか。
そこに
“本当にあなたに必要な健康法”
が隠れているはずです。
それでは、また次回のチャレンジで!
では、また。
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