ナッツでアレルギーが増えている?健康食の意外な落とし穴

アレルギー

糖質制限やケトンダイエットを始めると
間食として食べる機会が増えてくるのがナッツ類です。

ナッツは良質な脂質を多く含み、タンパク質も豊富。

糖質を控えるときの強い味方ですよね。

でも実は
この“健康的なナッツ”によって不調を起こしている人も少なくありません。

今日はそんな「ナッツの意外な落とし穴」についてお話しします。

ナッツアレルギーが急増している

少し前のニュースで見かけたのですが
最近、ナッツアレルギーの患者さんが急増しているそうです。

2023年の調査によると
アレルギーの第1位は卵、第2位がナッツ。

さらにピーナッツを含めると、卵を抜いて堂々の1位に。

特に3歳〜17歳では
エビや卵を抑えて「くるみアレルギー」が最も多いとのこと。

正直、僕もここまで増えているとは思いませんでした。

ナッツは健康にいいけれど…?

僕自身もナッツをよく食べます。

特にアーモンドとカシューナッツは常備していて
小腹が空いたときや朝食代わりに食べることもあります。

でも春や秋の花粉の季節にナッツを食べすぎると
アレルギーのような症状が出てくることがあるんです。
(特にカシューナッツで出やすいですね)

ナッツによるアレルギー反応は
主にヒスタミンという物質が関係しています。

ヒスタミンはアレルギーや炎症の反応に関わる重要な物質ですが
外敵を察知すると「ここにいるぞ!」と知らせる働きもあります。

このヒスタミンは、体内の肥満細胞(マスト細胞)に蓄えられ
刺激を受けると一気に放出されます。

そしてナッツには、このヒスタミンを放出させる作用があるため
ナッツを食べるとアレルギー反応が起こる人がいるのです。

ナッツで不調が出やすい人の特徴

ナッツで不調を起こしやすい人は大きく分けて2タイプです。

①体内のヒスタミンが多すぎる人
②ヒスタミンを分解・無毒化する力が弱い人

たとえば、腸内で慢性的に炎症が起きている人は
体内のヒスタミン量が自然と増えやすくなります。

腸内細菌のバランスが悪かったり
リーキーガット(腸の炎症で隙間ができている状態)があると
常に炎症物質が出てヒスタミン過剰状態になるんですね。

また、ヒスタミンを分解する酵素(DAOやHNMT)が
遺伝的に弱い人もいます。

この場合、ヒスタミンが体内に溜まりやすく
ちょっとした刺激でアレルギー反応が出やすくなります。

増えているのは「ナッツ」ではなく「炎症体質」

ニュースでは「ナッツを食べる機会が増えたからアレルギーが増えた」と
まとめられていましたが
僕の考えでは腸内環境の悪化が一番の原因です。

甘いものや加工食品、添加物の多い食事は
腸の炎症をじわじわと増やしていきます。

その状態でナッツを頻繁に食べれば
ヒスタミンの放出が起こりやすくなるのは当然です。

だからこそ
・甘いものを控える
・DAOやHNMTを助ける ビタミンB群・亜鉛 を補う
・腸内環境を整える

これを意識するだけで
ナッツによる不調が軽くなる人は多いと思います。

アレルギー体質は「個性」

もちろん、ナッツそのものに対する
「真のアレルギー」がある人もいます。

その場合は、無理せず避けることが最善です。

最近流行りの「減感作療法(少しずつ慣らす方法)」は
体にとってはかなりのストレスになります。

せっかく体が「この食べ物は合わない」と
教えてくれているわけですから
無理に慣らすより、避ける方が自然です。

みんなと同じである必要はありません。

人それぞれ体質も違えば、合う食べ物も違う。

「人はみんな違って当たり前」
だからこそ、自分に合った食生活を見つけていきましょう。


ナッツは栄養価が高く、上手に使えば強い味方になります。

でも
「健康に良い食べ物=自分に合う食べ物」
ではありません。

あなたの体がどんな反応をしているのか
食べた後の体調を少し観察してみてください。

もしかしたら
ナッツとの“距離感”を少し変えるだけで
不調がすっと軽くなるかもしれませんよ。

って事で今回はこの辺で
では、また。


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