最近、アーユルヴェーダを勉強し始めました。
歴史を遡ると
アーユルヴェーダは僕の専門である中医学の源流にあたる医学。
だから最初は
「そんなに難しくないだろう」
と思っていたのですが
まったくの別物でした笑
中医学もアーユルヴェーダも
世界を“5つの要素”に分類する
という点では共通しています。
ただ――
その5つの「分け方」がまるで違うんです。
中医学とアーユルヴェーダの「世界の見え方」の差
中医学では
基本を、「木」「火」「土」「金」「水」と分けるため日常の現象とつながりやすく
火に木を入れると火が強くなる
逆に、水を入れると火が弱くなる
と、具体的でイメージしやすいんですが
アーユルヴェーダでは
「空」「風」「火」「水」「地」と分けるため、より根源的・抽象的で
世界の“原理”から考えているようなんです。
中医学は、人間の身体を起点にして組み立てられた医学です。
実際、古代から人体解剖が行われていて
臓器の位置や形もかなり正確に記録されています。
つまり中医学は
身体の構造をちゃんと理解したうえで成り立っている医学なんですね。
一方アーユルヴェーダは
「世界はどう成り立っているのか?」
という哲学・宇宙観の延長から身体を見ている感じ。
特に“空(くう)”という概念は難しい。
青空の「空(そら)」ではなく
・すべての物が存在できる“空間”
・何かが伝わるための“器”や“余白”
のことを指します。
目には見えないけれど、確かに存在し、働いているもの。
昔のインドやスリランカの人たちは
「見えないもの」をちゃんと扱う能力を持っていたんだなぁ と、感心します。
用語の「置き換え」をすると理解できない
これは、よく西洋医学の先生が漢方を理解できない理由でもあるのですが
中医学の言葉を
西洋医学の知っている単語に置き換えて理解しようとすると
ほぼ必ずズレるんです。
たとえば
・「気」をATPに置き換える
・「痰」を痰(たん)に置き換える
・「肝」を肝臓に置き換える
こういう理解の仕方では
使いこなせるはずがありません。
言葉が違うということは
「見ている世界の前提」
が違うということ。
これはアーユルヴェーダにも同じことが言えます。
だから僕は今、真っ先に
・アーユルヴェーダの歴史
・その文化と宗教観
・神々や世界の成り立ちへの考え方
・言葉の意味と背景
と言うような
技術や手法より先に、世界観を理解することから始めています。
なんでアーユルベーダを学ぶのか?
理由はシンプルで
伝統医学がここまで長く残っていると言うことは
それだけ実績があると言うこと。
西洋医学では治らない病気や治りが遅い病気があるのであれば
同じ医療で続けていても意味がありません。
それならば
別の考え方を取り入れるべき。
そこで中医学を勉強し
漢方や鍼灸で治りやすい疾患を知りました。
けど、それでも足りない。
西洋医学、中医学、遺伝子や栄養
これらを揃えても治らない人は治らないんです。
また、治るまでにものすごく遠回りしている人もいます。
いろんな角度から身体を見れるようになり
その人にとってより良い健康法を選べるようになっていきたい。
相談をしていて治らない人に出会った時に
同じ医学で別の方法を探すよりも
別の医学で考えた方が早く治ることが多いですしね。
それに
新しい事を知るって面白い!
動物占い「羊」の性格も出てるんだと思います笑
「見えるものだけで世界を説明できる」と考えるのが西洋医学だとすれば、
アーユルヴェーダは
「見えないものも当たり前に存在している」
という前提で世界を見ています。
その違いに触れるだけで
日常の見え方や、自分の心との向き合い方が変わってきます。
また学びが進んだら、少しずつシェアしていきますね。
ってことで今日はこの辺で
では、また。
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