人は冬眠しないのか?

コラム

12月に入り、朝起きるのが辛くなってきた今日この頃。。。

僕は体脂肪が一桁しかないので、寒さにはめっぽう弱い。

朝布団から出たくない。。。
そんな状態で迎えた朝

ふっと
人間は冬眠しなくてもいいのか?

なんて事を考える事もあった。

今日は冬眠というキーワードから
人の仕組みについて考えていこうと思う。

冬眠する動物どれくらいいるの?

この世の中には冬になると冬眠する動物がいる。

冬眠と聞くと、僕は熊を一番最初に思い浮かべるけれど
ハムスターやシマリスだって冬眠するし、プレーリードックだって冬眠する。

調べたところによると
地球上に存在する哺乳類約5000種類のうち183種類は冬眠するらしい。

なんと想像を上回る動物達が冬眠するようだ。

冬眠とは?

冬眠にも種類があり、冬の間ずっと眠る場合もあれば、数日寝るだけという動物もいて
メカニズムもイマイチわかっていないみたい。

ちなみに
大昔は哺乳類は基本的に冬眠できていたが、環境の変化や進化の過程によって冬眠の能力を捨ててきた
という説があるみたい。

熊は、数ヶ月眠るけれど、その間に子供を産み、寝ながら母乳を上げるという事をしているようで
なんとも器用に生きているなぁと感じる。

小型の哺乳類は、一桁℃まで体温を下げ、仮死状態にまでなっている動物もいるみたいだけど
熊は、体温は数℃しか下がらず30℃をキープしているらしい。

冬眠後は、どうなっているのかと言うと
数時間かけて体温を元に戻し、その後は普通に活動できるレベルまで身体の状態は良くなるようで
普通人間であれば、病院のベッドで数日入院するだけで筋肉は衰え、歩くのも困難な状態になってしまうけれど

冬眠する動物は、筋肉の量は冬眠前と変わらないらしい。
もっというなら、体温が低くなって血流が悪くなるにも関わらず血栓もできない。

冬眠をする動物には、冬眠状態で特別な循環を持っていると推測できるので
その機能がない人間が冬眠するとなると、なかなか難しいのかもしれない。

冬眠?した人間

実は、ロシアなどの寒い地域の人々は
冬には食べる量を減らし、ほとんど寝て過ごす
という習慣があった地域もあるらしく

人間でいう冬眠とは、こういった習慣が当てはまるのかもしれない。

ちなみに。。。

人間でも他の動物のように冬眠したと仮定できる事例があり
雪山で崖から落ち、足を骨折してしまったがために動けなくなりそのまま遭難したという日本人がいた。

その人はその事故から2日目に意識を失ってしまい、発見されたのはなんと24日後。
つまり、23日間、飲まず食わずの状態が続き
さらに、体温も22℃まで下がっており、普通は死んでもおかしくない状態。

にも関わらず、その日本人は奇跡的に助かった。

専門家の間では
突然のストレスにより、哺乳類に備わっていた冬眠の機能が蘇り、無事に生き残った。
という事になっているようだ。

と、するならば
僕らも冬眠機能が蘇る事もあるかもしれないので
雪山で遭難した時には自分の中に秘められた冬眠遺伝子よ、甦れ!と心の内で叫べば?生き残れるかもしれないぞ。

冬眠する予兆

さて、ここからが本題

実は、冬眠と栄養素も密接に関係しているというデータがあり
寒くなると減っていく栄養素。。。
というより冬になると減ってしまう栄養素というのがある。

それが
ビタミンD。

ビタミンDは、自分の身体で合成できるビタミンで
ビタミンと言っているけれど、ステロイド(ホルモン)の一種。

脂肪を原料とし、太陽光を浴びる事によって、作る事ができる。

つまり、太陽光が弱くなり、日照時間も減る冬は
体内ビタミンD濃度が下がってくる傾向にあると言う事。

冬眠とその動物の血中ビタミンD濃度を測った実験では
ビタミンD濃度が減る時期と、冬眠の準備を始める時期が被るので
血中ビタミンD濃度の低下は、冬眠を始めるサインとなっているかもしれない。
(他にも要因があるかもだけど)

と言う事が書かれていた。

と言うことは、血中ビタミンD濃度が減るのは
何も、冬眠する動物達だけではないので、僕ら人間にも何かしら影響があると考えていくと
いろいろな事を読み解く事ができるのではないだろうか。

体重の増加

食欲の秋というくらいだから
秋は食欲が増す人が昔から多いのだと思う。

これを冬眠と関連付けて考えると
冬眠するために、秋のうちにたくさん食べるようになり
低い気温に備えようと脂肪を付けるために食べるようになる。

1年の体重の変化を詳しく付けている人がいるなら
秋になると体重や体脂肪が増え始め、春に向かうにつれ減っていくという事が起こっているかもしれない。

痛み

また
冬に病気が悪化する人が多いのも事実。

血液循環が悪くなるので、傷の治りは遅くなり、特に骨系の病気が多くなる。

冬眠と関連付けて考えると
冬眠中は体外から栄養を補給する事ができないので
身体を治す事よりも生き伸びる事を優先するため
傷の治りや新陳代謝が弱まるのではないか?とも考えられる。

腰が痛くなったり、膝が痛くなったり
冬になると古傷が痛んだりする場合もあると思うが
痛みが出ると言う事は、その場所に負担がかかっていると言う事。

普段であれば、生きていく上で蓄積される何気ないダメージよりも
自己回復力による修復が強いため痛みは出ないが

冬眠時というのは、さっきも言ったが傷を治している場合ではなく生命維持の方が大切になってくる。

冬に痛みが出てくるのは、大昔に冬眠していた名残なのかもしれない。

気分症

また最近では季節性情動障害(季節性うつ病)と呼ばれるうつ病が出てきている。

これは、秋と冬にのみうつ症状が出るという病気で

あなたも体感として
夏はテンションが上がりやすいが
冬は朝起きるのも辛いと、感じているハズ。

季節により身体を操っている脳の感覚も変化している事になる。

冬眠を絡めて考えてみても
冬眠時にテンションが上がる動物などおらず
寒い季節をジッと耐えるための冬眠なので、やはりこれも関係ありそうだ。

冬への対策

これらを大昔に人が冬眠していた名残だとすると
冬眠の一種のシグナルが体内ビタミンD濃度であるので
体内ビタミンD濃度をコントロールする事で、これらをある程度解決できるかもしれない。

現にビタミンDは骨を作る時に必要な栄養素であり、不足すると骨軟化症になってしまう。
腰が痛い、膝が痛いと言うのは、骨が関係している事も多く、ビタミンDの摂取によって改善する症例もたくさん見てきた。

過食に関してはレプチンという過食を引き起こす物質と、セロトニンという食欲抑制に働くホルモンが関係しているが
どちらのホルモンも代謝する際にビタミンDが必要な事がわかっている。

さらに
セロトニンにビタミンDが関与していると言う事は、うつ病と関連がある事は間違いない。

人の身体を冬眠へと導かないようにしてあげる事で
過食による肥満を抑え、冬の基礎代謝低下による痛みを抑え、気分の落ち込みも抑える。
太陽光の力が弱くなってくる秋くらいからビタミンDを積極的に摂取することが冬眠予防となるはずであり
寒くて外にあまり出なくなる冬でこそ、積極的に太陽光を浴びる事が重要なのではないかと思われる。

昔の日本人

ただし、ビタミンDを補いさえすれば冬眠が防げるか?と言うと
血中ビタミンD濃度だけが冬眠のシグナルではないハズなので、冬眠時のような環境を避ける事も重要だ。

家でじっとしている状態が続いたり、食べる量が少なかったり、身体を冷やしたりすると
ビタミンDを積極的に摂ったとしても、効果は薄いハズだ。

乾布摩擦という習慣があるのも、昔の日本人は冬こそ身体を動かす!甘やかさない!
と、する事で身体を冬眠状態にしないようにしていたのかもしない。

もちろん、これはあくまでも仮説。

あなたの意見はどう?

ぜひ、話し合いましょう!

って事で今日はこの辺で
よっぴー



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