アルコール消毒に発がん性?本当に危険なの?

コラム

最近、ヨーロッパで
「エタノール(アルコール)が発がん性物質に分類されるかもしれない」
というニュースが話題になっています。

コロナ以降
毎日のように手指をアルコールで消毒している人もいるかもしれません。

だからこそ
と驚いた方もいるでしょう。

まず結論から言うと
――今の段階では 「アルコール消毒=危険」ではありません。

ヨーロッパの化学品庁(ECHA)が
「エタノールに発がん性や生殖毒性の可能性があるかもしれない」
として検討を始めた段階で
まだ最終判断は出ていません。

禁止されたわけでもないんです。

EUの「念のため」文化

EUでは
「リスクが完全に否定できないなら、まず制限を検討しておこう」
という“予防原則”がとても強いんです。

つまり
はっきり害があると分かってから動くのではなく
「もしかしたら危ないかも?」
の段階で議論を始める。

日本との大きな違いですね。

僕も基本この考え方をしていて
戻れる事ならなんでも試してみるタイプですが
戻れないことは結論が出るまで一切やらないタイプです。

コロナのワクチンも
分からない薬だからこそ慎重に決めた方がいいんじゃない?
と、言ってきたハズです。

飲むアルコールと“消毒用”アルコールは別もの

今回のニュースをややこしくなっている理由のひとつが
「エタノール=飲酒のアルコール」
と混同されている点です。

国際がん研究機関(IARC)は
“飲む”アルコール(つまりお酒)を「発がん性あり」としています。

でもそれは
肝臓で分解されるときにできるアセトアルデヒドが原因。

日本人は特にアルデヒドを体内に溜めやすい遺伝子を持っている事が多いので
特に気をつける必要があるので

お酒はなるべく控えるように
と、患者さんには言っています。

一方で、今回ニュースになっているのは
皮膚との接触や、揮発したエタノールの吸入といった外用・吸入の用途。

医療従事者であれば
アルコール消毒を頻繁に行うため暴露量が多く
ここが焦点となっているわけですが

中には医療従事者以上にアルコール消毒をしている人や
化粧品にもエタノールが含まれる商品があります。

もし、発がん性あり、生殖毒性ありと分類されたりすれば
消毒剤や化粧品業界に大きな影響があるハズです。

綺麗すぎることの落とし穴

少し話を広げると
現代人は“清潔すぎる”生活をしている気がします。

手を洗う行為は、汚れを落とすのに効果的ですが
手洗い後にアルコールで殺菌することって必要なんでしょうか。

殺菌すると、皮膚の常在菌(=守ってくれる菌)まで失ってしまいます。

実はこれが
アトピーや皮膚炎などのアレルギーの原因になることもあるんです。

僕はやっぱり
「消毒は悪ではないけど、常在菌まで殺してしまうのはもったいない」
と思ってしまいます。

清潔と健康のバランスを

感染症が流行し
何かしらの基礎疾患が合って免疫力が落ちている
という場合には
消毒をするのは大切なことです。

でも、四六時中アルコールを使う必要は全くありません。

必要なときに必要な分だけ。

化学の力に頼らずに
自分の免疫をいつも高める生活習慣を送る事が
自分の身体を守る一番の方法なんだと思いますよ!

なんでもそうですが
行き過ぎには注意していきましょう!

ってことで、今回はこの辺で
では、また。


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