年齢を重ねるほど、時間が早く過ぎる理由

コラム

「え、もうこんな時期?」
「ついこの前、年が明けた気がするんだけど…」

こんな言葉をよく聞く時期になりました。

子どもの頃は、1年がとても長く感じていたのに
大人になるにつれて、時間はどんどん早送りされているように感じます。

この感覚、実は気のせいではないんです。

心理学や脳科学の分野では
「年齢と時間の感じ方」について、昔から研究が続けられています。

年を取ると時間が早く感じるのは本当?

結論から言うと
『年齢を重ねるほど、主観的に時間は早く感じやすくなる』
これは研究でも示されています。

ただし、ここで大事なのは
「それ=老化」ではない、ということ。

時間が早く感じる一番の理由は
体の衰えではなく、脳の使われ方なんです。

時間を早送りにしている正体は「慣れ」

人の脳は
初めての体験・新しい刺激が多いほどその時間を「長く」記憶します。

逆に言うと

・毎日同じ時間に起きて
・同じ道を通って
・同じような仕事をして
・大きな感情の動きもない

こんな日々が続くと
脳に残る記憶が少なくなります。

すると、振り返ったときに
「え、もう終わり?」
と感じる。

つまり
時間が早く過ぎているのではなく
『記憶に残っていない』

という状態なんですね。

「忙しいのに、何も残っていない」感覚

健康相談をしていても、よく聞くのがこの言葉です。

「毎日忙しいんですけど、振り返ると何をしてたのか分からないんですよね。。。」

これも同じ仕組み。

やることに追われて
“こなす”ことに意識が向きすぎると
感情や体感が置き去りになります。

その結果
時間はギュッと圧縮されて感じられる。

これは年齢の問題というより
役割に縛られすぎている状態とも言えます。

時間は「減る」のではなく「薄くなる」

ここで一つ、大切な視点があります。

時間の長さを決めているのは
年齢でも、忙しさでもありません。

それは
「その時間に、どれだけ意味を感じているか」

・自分で選んだ行動か
・少しでも新しさがあるか
・誰かの役に立っている感覚があるか

こうした要素がある時間は
年齢に関係なく、ちゃんと“長く”残ります。

健康と時間感覚は、実はよく似ている

これ、健康にもそっくり当てはまります。

なんとなく不調が続いている人ほど
・毎日が単調
・体の感覚に意識が向いていない
・「まあ大丈夫だろう」で流している

こういう傾向が強い。

逆に
「自分の体をちゃんと見よう」
「今の状態を知ろう」
と意識し始めた人は
時間の感覚も、体の感覚も戻ってきます。

時間を取り戻す、という考え方

「時間がない」
「人生が早すぎる」

そう感じたときに必要なのは
スケジュール管理でも、気合でもありません。

・少し違うことをしてみる
・体の声を聞く時間をつくる
・“当たり前”を一度疑ってみる

それだけで
時間はちゃんと“厚み”を取り戻す。

年齢を重ねたからこそ
時間を濃く生きることもできます。

それは若返ることではなく
『自分の人生を、もう一度自分で使い始めること』
なのかもしれません。

なんだか今日は哲学チックになっちゃいましたが
ちょうど年末なので色々考えて見てください!

ってことで今回はこの辺で
では、また。


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