「集中力がないから鉄を出しておきますね」
精神科や小児科で、こう言われた経験はありませんか?
実際
・フェリチンが低い
・鉄欠乏がある
・ADHD傾向がある
こうした場合に鉄を補うのは、間違った判断ではありません。
鉄はドーパミンやノルアドレナリンを作るために欠かせない栄養素です。
ただし、ここで一つ大切な前提があります。
「鉄が足りない」=「鉄を入れれば解決」
なんて、そんな単純な話にはならない
ということなんです。
鉄を飲み始めてから、こんな変化はありませんか?
もしお子さんが鉄剤を飲み始めてから
・イライラが強くなった
・お腹を壊しやすくなった
・便秘や腹痛が出てきた
・逆に落ち着きがなくなった
・眠りが浅くなった
こうした変化が出ているとしたら
それは 「鉄が合っていない」のではなく
『順番が違う』可能性があります。
鉄は「元気にする栄養」でもあり、「炎症を強める栄養」でもある
ここが、あまり説明されない大事なポイントです。
鉄は体にとって必要不可欠ですが
同時に、炎症を増やしやすい性質を持っています。
つまり
・腸に炎症がある
・アレルギー体質が強い
・甘いものや小麦、加工食品が多い
・慢性的にお腹の調子が悪い
こうした状態で鉄を入れると
脳や体がさらに興奮しやすくなることがあるんです。
「集中力を上げたいのに、逆に落ち着かない」
「良くなるはずなのに、なんだかおかしい」
そんなときは
鉄が悪いのではなく
体の受け入れ準備ができていないだけかもしれません。
集中力に必要なのは「鉄」だけじゃない
集中力に関係するドーパミンやノルアドレナリンは
・鉄
・タンパク質
・ビタミンB群
・マグネシウム
・炎症の少ない腸内環境
これらが全部そろって初めて、うまく作られます。
どれか一つだけを強く補っても
他が追いついていなければ、バランスは崩れてしまうんです。
「何を足すか」より、「今どんな状態か」
もし
・鉄を飲んでいるけど変わらない
・むしろ調子が悪くなった気がする
・このまま続けていいのか不安
そう感じているなら
一度立ち止まって「今の体の状態」を整理するだけでも意味があります。
無理に何かを増やす必要はありません。
やめる判断が正解なこともあるんですよね。
体は、ちゃんと理由があって反応している
お子さんの体は、大人よりずっと正直です。
合わないものは
ちゃんと「違和感」としてサインを出してくれます。
そのサインを
「気のせい」「我慢させればいい」
にしないことが、何より大切だと思っています。
もし
「これ、うちの子かも…」
と少しでも感じたら
今やっていることが合っているかどうかを一緒に整理するだけ
でも大丈夫です。
答えを急がなくてもいいですし
無理に治療を変える必要もありません。
ただ
「ちゃんと考えてもらえた」
「理由が分かった」
それだけで、親御さんもお子さんも少し楽になることがあります。
今どんな状態か?
悩んでいる場合はぜひ、相談してくださいね!
ってことで、今回はこの辺で
では、また。
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