「どれくらいで治りますか?」
東洋医学の現場では
患者さんからこんな質問が飛んでくるのが日常茶飯事です。
特に漢方薬局や鍼灸院では
「高いお金払ってるんだから、すぐ治してもらわないと困る!」
という期待(プレッシャー?)を込めて聞かれることが多いです。
一方、西洋医学の現場ではどうでしょう?
例えば、高血圧や糖尿病の患者さんが病院で
「先生、これどれくらいで治りますか?」
なんて聞いている場面を見たことがある人いますか??汗
これ、不思議じゃないですか?
東洋医学、なんだかハードル高めに見られてる感ありますよね。
まぁ「治せる力」が期待されてる証拠だと思っておきましょう。
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とはいえ
患者さんが「いつまでに治るのか知りたい!」と思う気持ちはごもっとも。
そこで今回は
病気がどれくらいで治るのか
一緒に考えていきましょう!
病気は突然やってこない
まず最初に知っておいてほしいこと。
どんな病気でも「突然」やってくるわけではないということです。
日々の生活で身体に合わない食べ物を食べたり
ストレスのかかる仕事をしていたり。
最初は免疫や防御機能が「俺たちが守る!」と頑張ってくれますが
それにも限界があります。
その限界を超えたとき、身体はSOSサインを出す。
それが「病気」として現れてきます。
がんになった人が
「どうしてこんな目に。。。」
と嘆くのも分かりますが
これは身体に合わない生活をずっと放置していた結果。
運が悪かったのではなく、自分の行いが積み重なった結果なんです。
胃がんの話
僕が生まれる前のことなので
聞いた話ではあるのですがおじいちゃんに胃がんが発見されたみたいです。
手術で胃を摘出し、お医者さんからは「完治しましたよ」と言われたそうなのですが
数年後、胃がんが再発してしまい、それが原因で亡くなりました。
こういったケース、意外と多いんです。
がん細胞を取り除いても
生活習慣を変えなければ同じ問題がまた戻ってきてしまうんですね。
つまり病気は
その場しのぎで対応しても解決にはなりません。
生活そのものを見直す必要があるんです。
病気が治るまでの期間は?
さて、ここからが本題です。
生活を見直して身体に合った食事や生活習慣を始めたとします。
じゃあ、病気が完治するまでにどれくらいの期間がかかるのでしょう?
答えはシンプル。
病気になるまでの期間+病気になってからの期間
が、完治までの「最長期間」です。
例えば、10年間の不摂生で病気になった場合
10年かけて体調を戻すのが理論上の最長時間。
病気になるのにじわじわ時間がかかったように
治るのにもじわじわ時間がかかるんです。
(この方が身体に負担も少ないですしね!)
でも、「そんなに待てない!」という場合もありますよね。
そのためにあるのが、漢方薬や鍼灸治療です。
これらを活用すれば、治癒までの時間をグッと短縮することが可能です。
身体が変わるスピード
ここで、身体が変化する仕組みについて少しお話ししましょう。
病気が「完治」するまでには時間がかかるかもしれませんが
改善の兆しは早いと1日後、遅くても3ヶ月以内に現れるものです。
なぜなら、身体の細胞は日々生まれ変わっているから。
例えば、こんなサイクルで新陳代謝が進んでいます。
胃や腸:5日以内
心臓:22日
肌:28日
筋肉:60日
骨:90日
このサイクルを知ると、回復のイメージが具体的になりますよね。
例えば、胃腸の不調が早く改善しがちなのは、細胞のサイクルが短いからで
骨の治療に時間がかかるのはサイクルが長いからです。
病気になったとき
先が見えずに絶望しそうになることもあると思います。
でも、自分の病気がどういうものか
そしてどれくらいの時間がかかりそうかが分かれば
希望が湧いてくるものです。
ロードマップを描けるようになれば
治す気力も出てきますし
ゴールに向かう力になります。
『知識をつけて自分の身体のメンテナンスをできるようになってほしい』
といつも言ってますが
『知識は力』なんです。
自分の身体について知り、病気に立ち向かう準備を整えてくださいね。
ってことで、今回はこの辺で
それでは、また。
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