植物は皮膚がんにならないのか?

コラム

「紫外線を浴びすぎると皮膚がんになる」

きっとあなたも一度は聞いたことがあると思います。

だからこそ
「できるだけ太陽に当たらないようにしよう」
とか
「日焼け止めをしっかり塗らなきゃ!」
と気をつけている人も多いのではないでしょうか。

僕らは動物なので
暑い日は日陰に入ったり、帽子をかぶったりして
紫外線を避けることができます。

でも、動けない植物はどうでしょうか?

あんなに一日中太陽を浴び続けていて、植物って皮膚がんにならないの?

そんな疑問が浮かんだことはありませんか?

紫外線と植物の防御システム

紫外線が皮膚がんの直接の原因かどうかはさておき。。。
日焼けをすると肌が赤くなったり、ヒリヒリと火傷のようになったりしますよね。

つまり、紫外線は僕らの身体にとって刺激となるのは確かです。

では、動けない植物はどうしているのか?

実は、植物も紫外線によるダメージを受けています。

けど
人間や動物のように皮膚の新陳代謝でダメージを修復するわけにはいきません。

そこで
植物は自分を守るために「特別な物質」を作り出しているんです。

それが、ファイトケミカル(フィトケミカル)。

ファイトケミカルって何?

ファイトケミカルとは
植物が自らを守るために作る抗酸化物質のことで

簡単に言うと
植物版「紫外線防御クリーム」みたいなものです。

このファイトケミカルは
植物の色素としても働いています。

例えば、
・ナスの紫色 → アントシアニン
・トマトの赤色 → リコピン
・みかんのオレンジ色 → クリプトキサンチン

これら、聞いたことがある成分も多いのではないでしょうか?

紫外線を浴びても大丈夫なように
植物はこれらの成分を自ら生み出しているんですね。

そして面白いのは
この植物の防御システムを僕たちも利用できるということ。

つまり
ファイトケミカルを含む野菜や果物を食べれば
僕たちの身体も酸化(老化)から守られるんです!

酸素は必要だけど、毒でもある

ここで、もう少しだけ酸化について説明しておきましょう。

僕たちにとって酸素は絶対に必要なものですが
実はめちゃめちゃ毒性が高い物質でもあります。

酸素はあらゆるものと反応しやすい性質があり
僕らの身体でも同じことが起こります。

細胞が酸素と結びつくことで酸化しサビついてしまうのです。

一昔前はよく「老化は酸化だ!」なんて言われていましたが
これはあながち間違いではありません。

身体が酸化すると

・シミやシワが増える
・血管がボロボロになる
・免疫力が低下する

など、様々なトラブルを引き起こします。

だからこそファイトケミカルを含む
抗酸化作用のある物質を上手に使っていく事が重要なんですね。

ファイトケミカルを効率よく摂る方法

ファイトケミカルを上手に摂取するコツは、スープにすることです。

実は、ファイトケミカルは煮出すことでスープの中に溶け出し、吸収されやすくなります。

例えば
漢方薬はお湯で煮出して飲みますよね?
お茶も葉っぱを煮出して有効成分を抽出しています。

これと同じように、野菜を煮込むことで、スープの中に有効成分がたっぷり溶け出すんです。

そして、何より。。。

ファイトケミカルは美味しい!

例えば
コンソメスープを思い出してください。

野菜を煮込むだけで
あの黄金色のスープができあがりますよね?

あの色こそ
野菜から溶け出したファイトケミカルの証です。

寒くなるこれからの季節にぴったり!

ちょうど来週から寒くなるという予報が出ています。

こんな時こそ
野菜たっぷりの煮込み料理がオススメ!

・ポトフ(にんじん・キャベツ・玉ねぎのファイトケミカルがたっぷり!)
・豚汁(ごぼうや大根の抗酸化パワー!)
・お鍋(いろんな野菜をまとめて摂れる最高の料理!)

温かい料理で身体を芯から温めながら
ファイトケミカルで酸化(老化)対策をしてみましょう!

ということで、今回はこの辺で。
では、また!


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