僕たちの身体は
遺伝子という『設計図』に基づいてつくられています。
この設計図をもとに
酵素や臓器など、さまざまなタンパク質が合成され
私たちの身体は日々機能しています。
たとえば
胃を構成するための遺伝子があれば
胃酸を分泌するための遺伝子も存在します。
それぞれの遺伝子には明確な役割があり
その設計に従って細胞は動いているんです。
遺伝子変異は誰にでもある
『遺伝子変異』と聞くと
何か重大な異常を想像する方も多いかもしれません。
けど実際は、遺伝子変異って決して特別なものではなく
ほとんどすべての人に存在しているんです。
例えるなら
家の設計図の中で
『キッチンのコンセントの位置が少しずれている』
とか
『引き出しの開閉がちょっと硬い』
といったレベルの違い。
構造全体には問題がなくても
細かい部分に“クセ”がある
というようなものです。
もちろん
重大な機能に関わる部分に変異があると
身体に大きな影響を及ぼすこともありますが
それでも多くの変異は日常生活で目に見えて現れるものではなく
個性の一部として捉えられることが多いんです。
たとえば
『お酒に強い・弱い』といった違いも
アルコール分解に関わる酵素の遺伝子変異によるもの。
これも立派な“個性”ですよね。
遺伝子に合わせた医療が求められる時代へ
アメリカでは、がん治療の分野で
患者ごとの遺伝子情報をもとに
『効く薬・効かない薬』を事前に判定し
個別化医療が進められています。
ところが日本では、皆保険制度の関係もあり
こうした“パーソナライズ医療”の普及はなかなか進まないのが現状です。
僕は普段から
『人はみんな違う』と繰り返し言っていますが
それはこの“遺伝子の違い”が背景にあるからなんです。
人間の遺伝子には、実に300万〜500万箇所の『変異可能ポイント』があり
誰もが数十万箇所の変異を持っているといわれています。
中には、人口の50%以上が変異を持っているような場所も存在します。
つまり、同じ人間でも
身体の代謝や栄養の処理能力は大きく異なるということなんです。
自分の設計図を知ろう
数年前
オーソモレキュラー(分子栄養学)と言う学問に出会い
そこから血液検査から足りない栄養素を導き出す方法を知りました。
その延長で
今は、精密栄養学と言う分野を勉強しています。
この精密栄養学は
個々の遺伝子変異までをも読み解く必要があるのですが
なかなかに難しい笑
遺伝子検査を受けてしまえば
それに対応する生き方ができるので良いのですが
どこで受けるか?
で、だいぶ変わってくるのが現状ですし
西洋人のデータと日本人のデータはやっぱり違うんです。
なので
誰にでもできる事といえば
『日々の体の変化に敏感になること』
・食べた後、なんとなく調子が悪い
・朝起きても疲れが取れない
・同じ生活をしているのに、なぜか太りやすくなった
・ストレスを受けたとき、どこに不調が出るのか
こうした“ちょっとした違和感”に気づくことこそ
自分の体質を知るための第一歩です。
なぜ、体調が悪くなってしまったのか?
食べたものから推測する。
私たちの身体は
常に何かしらのサインを出してくれています。
それに耳を傾けながら試行錯誤を重ねるうちに
自分の“取扱説明書”が見えてくるもの。
『人と比べる』のではなく
『自分自身と向き合う』こと。
これが、これからの時代の健康づくりには欠かせない視点だと
僕は思っています。
もちろん
これら日々の生活を把握した上で
血液検査を読めるようになれば
より、自分の事がわかるようになるはず。
もし、興味ある!
と言う場合は
『ココラボステップ』と言う教材で勉強してみてください。
みんな同じことをしても、同じ結果にならない。
それは、『設計図』が違うからです。
一人ひとり違う身体だからこそ
自分の体に合った選択をしていく必要がある。
まずは
ちょっとした違和感を大切にしていきましょう!
ってことで、今日はこの辺で
では、また。
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