健康相談の際には
必ず血液検査のデータを持ってきてもらっています。
血液は身体の状態をよく反映してくれるのですが
それでも人によって本当に千差万別。
同じ数値でも体質や生活歴が違うだけで意味合いが変わってくるので
データを見ているだけでとても面白いです。
例えば「脂肪肝」。
一般的には
AST・ALT が 25 以上
中性脂肪が 150 以上
のときに疑われることが多いですが
数値が正常範囲でも
実際に検査してみると脂肪肝だった
なんてことも普通にあります。
だからこそ
数値は“切り取った一部”でしかない。
大切なのは一つの数値だけで判断するのではなく
複数の指標のバランスや比率を見ていくこと。
最近、つくづくそう感じています。
デトックスで重要なのは「何を出すか」より「出せる身体か」
今、「解毒」についての教材を作っています。
腸活、ファスティング、クレンズ。。。
最近は「デトックス」という言葉がすごく身近になりましたよね。
でも、デトックスを語るときに絶対に外せないものがひとつあります。
それが『グルタチオン』
グルタチオンは、肝臓でつくられる解毒の要となる物質。
身体に入ってきた有害物質を処理し
排出するために働きます。
ただし、大切なのは
1.グルタチオンを作れるか
2.再利用できるか
3.再び合成できるか
ここがうまく働いているかどうか。
そしてグルタチオンには「エネルギー」が必要
グルタチオンを作るときに必要なのが ATP です。
ATPは、身体が活動するためのエネルギー源。
ATPが不足していると、解毒の最初のステップが進まず
システインというアミノ酸が余ってしまいます。
すると、余ったシステインは
亜硫酸塩(炎症を促す物質) に変わってしまうことがある。
つまり
デトックスしたいのに、ATP不足だと逆に炎症が増える
ということが起こり得るのです。
これ、実はかなり盲点です。
ここで、ファスティングの落とし穴
デトックスと言えば、ファスティング(断食)を選ぶ方も多いですが
ファスティングは 何も食べない健康法です。
何も食べなければ
当然エネルギー(ATP)は作りづらくなる。
普段からエネルギーが不足しがちな人がファスティングをすると
・グルタチオンが作れない
・解毒が進まない
・余ったシステインが炎症物質に変わる
という逆効果が起こる可能性すらあります。
だからデトックスは
体調がいまいちの時に頑張るものではありません。
身体に余裕があるときに、余裕を使って行うもの。
これが本質なんですよね。
・デトックスにはグルタチオンが必要
・グルタチオンを作るにはATPが必要
・ATPが足りないと炎症が増えることもある
・体力(エネルギー)不足の状態で無理なファスティングは逆効果
まずは「元気を育てること」がデトックスのスタートライン。
体調がいいときに、無理のない範囲でやっていきましょう!
ってことで、今回はこの変で
では、また。
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