前回は
ナッツやコーヒーなど食べ物に潜む
カビ毒についてお伝えしました。
だいぶ間が空いてしまったので
忘れちゃったよー!
と言う場合は、こちらから読んでね!
「健康にいいと思って食べていたものが、実は体調不良の原因になっていた」
そんな可能性もあると聞いて
ドキッとした場合もあるのではないでしょうか?
今回はその続きとして
体内に入ってしまったカビやカビ毒をどうやって排出するか?
についてお話ししていきます。
カビ毒は“出せなければ”溜まり続ける
カビ毒は一度体に入ると
・解毒(肝臓での分解)
・排泄(便や尿・汗などで体外に出す)
という2ステップを通って体外に出ていきます。
ただ、この“解毒・排泄”の力が弱っていると
体内に毒素がじわじわ蓄積されていき
・朝スッキリ起きられない
・慢性的なだるさ・疲労感
・頭がボーッとする
・肌荒れ・便秘
・情緒不安定
といった原因不明の不調につながってくるんですね。
カビを“出せる身体”にする5つのアプローチ
①肝臓の解毒力を高める:グルタチオン
肝臓は体の“浄化センター”です。
その働きに欠かせないのがグルタチオンという抗酸化物質。
これは
グリシン・システイン・グルタミン酸という3つのアミノ酸から作られる
体内で合成される抗酸化物質で
重金属やカビ毒の解毒にも深く関与しています。
ただ。。。
・栄養不足
・慢性ストレス
・遺伝的な酵素活性の低下
などによって
最近はグルタチオンをうまく作れない人が多いです。
患者さんの血液検査を見てても
グルタチオン不足だなぁと思う人がたくさんいますよ!
特に美容目的でL-システインを単独で摂っている方は要注意。
グルタチオン合成に使われる“材料”が偏ると
逆に解毒力が落ちるケースもあります。
事あるごとにお伝えしていますが
「身体にいいと思って続けていたことが、実は逆効果だった」
そんなことが世の中にはたくさんあるので
気をつけていってくださいね。
②腸内環境を整える:真菌の住処を奪う
真菌(カビ類)の代表格「カンジダ」は
腸内に“住み着く”ことでさまざまな不調を引き起こします。
カンジダを発見する簡単な方法は
有機酸検査をすればいいのですが
血液検査からも大体わかったりもします。
見た目細いのに下っ腹だけ太ってる
太ももだけ太ってる
こう言った場合は
カンジダが原因であることがほとんどなんです。
ダイエットが成功しない理由も
カンジダにあったりしますよ!
そんなカンジダの大好物は、糖質。
糖質過多の生活を見直すだけでも
カンジダの増殖を抑えることができます。
糖質の過剰はホントいい事がないので
早めに食生活を整えていくと
この後の人生驚くほどクリアになっていくはず!
③汗をかく:“第三の排出口”を活かす
汗腺は、尿や便に次ぐ「第3の排泄ルート」。
汗をかくことで
カビ毒や重金属の排出が促進されることが分かっているので
・半身浴(ぬるめでじっくり)
・有酸素運動(ウォーキングや軽いジョギング)
などなど
汗をかく習慣をつけましょう。
ただ、普段あまり汗をかかない人は
汗腺が詰まっていることもあるため
まずは軽い運動や入浴から慣らしていくと良いですよ。
④カビの“エサ”になる栄養素
カンジダなどの真菌は
鉄や銅などのミネラルを栄養源として増殖していきます。
・鉄や銅のサプリメントを長期服用している
・ピルやエクエルなど、銅の体内保持を高める要因がある
良かれと思って
マルチミネラルのサプリメントや
女性は鉄が不足するから鉄剤を飲むべきでしょ!
なんて思っている場合も多いかもしれません。
今飲んでいるサプリが余計に症状をひどくしているかもしれません。
⑤足すより引く:控えることで回復する人も多い
真菌やカビ毒に悩んでいる方は
「摂りすぎているものを減らす」ことも大切です。
たとえば
・精製された砂糖・甘いお菓子
・小麦製品(パンや焼き菓子)
・アルコール
・カフェイン過多(コーヒー、エナジードリンクなど)
・加工食品・保存料
1週間だけやめてみるだけでも
体調の変化を感じる方もいますよ。
自分のデトックス力を知る
人にはそれぞれ毒素の出し方のクセがあります。
・肝臓の解毒が得意
・汗で出しやすい
・腸からしっかり排泄できる
この3つがバランスよく機能していれば
体に入ってきたものも問題なく排出できますが
・お酒に弱い(=肝臓の解毒酵素が弱い)
・便秘がち
・汗をかかない
・疲れやすい、ストレスを溜めやすい
といった体質の場合
毒をためやすいタイプかもしれません。
自分の体質と合わせて
解毒の仕方も工夫して行ってください。
梅雨こそ“引き算の健康法”を
・カビ毒(マイコトキシン)は、見えないところに潜んでいる
・体に入った毒素は、解毒・排出できなければ蓄積する
・「足す」より「減らす」ことが、回復の近道になることもある
・栄養・生活習慣・体質に応じた“あなただけの対策”が必要
「健康にいい」とされている情報が、あなたにとっても正解とは限りません。
自分の身体はどうなのか?
ちゃんと身体の声に耳を傾けてみてくださいね。
って事で、今回はこの辺で
では、また。
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