前回の記事では
鉄不足になると交感神経が優位になり緊張状態が続くこと
そしてメンタル不調にもつながる可能性があることをお伝えしました。
実際
・鉄を補うことで元気になった
・気持ちが軽くなった
・イライラしなくなった
という患者さんはよくいます。
ですが
「じゃあ鉄をガンガン摂ればいいんでしょ?」
と思ってしまうのは、ちょっと危険。
鉄を摂るときにはいくつかの重要な注意点があります。
特に「腸内環境」との関係は見逃せません。
腸の中は、善玉菌だけじゃない
私たちの腸内には
善玉菌・悪玉菌・日和見菌がいて
常にバランスを保っています。
鉄は人間にとって大切な栄養素であると同時に
腸内の微生物たちにとっても栄養源です。
ここで問題になるのが
「カンジダ菌」のような常在する真菌(カビの一種)の存在。
通常は大人しくしているこのカンジダ菌も
鉄が豊富な環境だと急に元気になり
異常増殖を始めることがあるんです。
鉄が多すぎると、カンジダが増える?
カンジダ菌は、鉄や糖分が大好きです。
食事やサプリで鉄をたくさん摂ると
腸内に余った鉄が流れ込み
それがカンジダ菌のエサになります。
そうなると、腸内でカンジダが増殖してしまい
・ガスが溜まりやすい
・甘いものがやめられない
・肌荒れ、湿疹が出る
・疲れやすい、頭がぼんやりする
など、「なんとなく不調」と感じる症状が出ることがあります。
これが「鉄を摂ってるのに調子が悪い…」という理由の一つです。
鉄を摂るなら、“吸収できる”腸が大事
もう一つ大切なのは
鉄を吸収できる腸であるかどうか。
腸が荒れていたり、慢性の炎症があると
鉄はうまく吸収されません。
それどころか
腸にとどまった鉄がカンジダ菌や悪玉菌の餌になってしまいます。
鉄を摂る前にまずやるべきことは
・精製された砂糖や小麦を控える
・食物繊維(特に水溶性食物繊維)をしっかりとる
・発酵食品で善玉菌を育てる
などの、腸内環境を整えることが大切です。
鉄を補うときの3つのポイント
①胃酸が少ないと吸収されない
鉄の吸収には胃酸が絶対に必要です。
特に非ヘム鉄(植物性の鉄や多くのサプリメントに含まれる鉄)は
酸性環境で吸収が高まります。
けど、現代人はストレスや加齢で胃酸が少ない人が多いのが現状。
しかも
そういう人に限って
胃の調子が悪いから
胃薬や制酸剤を飲んでいたりします。
鉄サプリを飲むのであれば
まずは、胃酸がちゃんと出ているか確認が必要です。
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②炎症があると鉄が使えなくなる
鉄は体内に入っても
「使われなければ意味がない」栄養素です。
体に慢性炎症(腸の炎症、アレルギー、ストレス)があると
鉄は貯蔵のまま出てこれず、赤血球が作られません。
特に最近は
甘いものや小麦製品の食べ過ぎによって
リーキーガットな人が多く
腸で炎症が起こっている人がほとんどです。
炎症を放置したまま鉄を補うと
鉄自身も炎症物質なので
身体の中は炎症だらけになってしまいます。
鉄サプリを飲む前に
まずは、身体の炎症を抑えましょう。
花粉症が出ているのに鉄を補うなんて論外です!
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③カンジダの症状がある人は、まずそっちをケア
・甘いものが無性に食べたくなる
・舌が白い
・抗生物質をよく使っていた
・肌や陰部にかゆみが出やすい
このような症状がある場合
先にカンジダケアを行わないと補った鉄は全てカンジダに食べられてしまいます。
カンジダが増えると
エネルギーを生み出すTCA回路もうまく回せなくなるため
・なんとなくダルい
・考えがまとまらない
・頭にモヤがかかったような感じがする
など、不定愁訴が起こってきます。
きっとあなたの身体の中にもいるはずです。
まずは、ちゃんとカンジダケアをしていきましょう。
鉄は必要。
でも、「タイミング」と「順番」が大事。
鉄は、体にとって必要不可欠な栄養素ですが
ただ摂ればいいというものではありません。
腸内環境が乱れている状態で鉄を補っても逆効果です。
まずは、「吸収できる体」づくりから。
そして、体調や腸の状態を観察しながら
無理のない範囲で取り入れていくことが大切です。
あなたのなんとなく不調
もしかすると鉄と腸の関係がカギを握っているかもしれません!
ってことで、今回はこの辺で
では、また。
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