アトピー持ちが補うべき栄養素3選

その他

漢方薬局に勤めていた頃
アトピーの患者さんもたくさん診ました。

けど、今になって思えば
漢方薬よりも、栄養を補った方が治りが早いと思います!

という事で今回は
アトピー持ちの人は絶対摂って欲しい栄養素3選いってみましょう!

最重要栄養素【ビタミンC】

アトピーってどんな症状なのか?

というのを、簡単にいうと
『肌に炎症が起こっている疾患』という事ができます。

ひとまずこの炎症を抑えない限りアトピーは良くなっていきません。

その証拠に、病院に行ってステロイドの塗り薬が処方されるのは炎症を抑えたいからです。

ステロイドはよく効くし即効性も高いから、炎症がひどい時に使うのは問題ないけれど
漫然と使ってしまうと肌が硬くなってきてしまいます。

脱ステロイドをしたい!!

アトピー患者さんと話しをしているとそんな声が多い印象を受けますね。

抗炎症作用

炎症を抑えるのは何もステロイドしかないわけではなく
栄養療法で抗炎症作用といえば
なんと言っても『ビタミンC』

ビタミンCには炎症を抑える力が強く
この力の本体は、ビタミンCが持つ高い抗酸化力。

体内に炎症が起こると、活性酸素と呼ばれる物質が生まれ
この活性酸素がさらに炎症を助長してしまいます。

こうなってしまうと次々と炎症の連鎖が起こってしまい体内が炎症だらけに。

それを食い止めるのが、抗炎症作用を持つ物質。
その中でも、安全で安価な物質がビタミンCというわけ。

免疫機能のアップ

アトピー持ちの場合には、肌のバリア機能が壊れている事がほとんど。

お風呂は、肌がヒリヒリするから嫌い。
と、いう事をよく耳にするのは

肌のバリア機能が壊れてしまったがために、体外にあるマイナス因子(お風呂の場合には塩素)が体内に入ってきてしまうから。

肌が正常な場合には、水道水に含まれる塩素くらいならヒリヒリなんてしませんよね。

本当は遮断しなければいけない物質が体内に入ってきてしまうと
体内では炎症となって現れる。

塩素が入ってくるのも困りものですが、ウイルスが入ってくるともっと困る。

ウイルスはとても小さいので肌から入ってくる事も考えられます。

こういったウイルスに対抗するために免疫力を上げる必要が出てくるわけですが
ビタミンCは、免疫を司るリンパ球を作る時に必要な栄養素でもあるので
免疫機能を向上させる働きもビタミンCにはあるのです。

コラーゲンを作る

肌は毎日生まれ変わっている組織で
ターンオーバーという言葉があるように肌の生まれ変わりの周期は約28日。

年齢を重ねるごとにこの周期は長くなっていきますが
アトピー持ちの場合はこの周期が年齢よりも長くなっている事が多いです。

つまり
肌の生まれ変わりを早くする事が綺麗な肌になっていく第一歩と言えるわけです。

そこで、肌はどうやってできるのか?
という身体の中での化学反応を見ていくと

肌の主成分はコラーゲン。

肌に弾力やハリがあるのは、このコラーゲンのおかげです。

コラーゲンは、肌の真皮の部分に多く含まれるタンパク質で
このコラーゲンを作るためには

『タンパク質』『ビタミンC』『鉄』

が必要不可欠。

この3種類の栄養がなければコラーゲンを作る事ができず
肌を正常な状態に保つ事は不可能。

特に、アトピー持ちの場合には肌機能が落ちている事が多く
コラーゲンを正常に作れていない事が多いですね。

痒み対策

アトピー持ちにとって最大の敵は、痒み

実際のところアメリカの実験では
アトピー患者の手足を拘束し患部を掻く事ができないようにすれば症状が劇的に回復した
という論文もあるくらい『患部を掻く事』は症状を悪化させます。

気をつけていても寝ている時に無意識で掻いてしまうので対策が難しい。。。

痒みが何故起こるのか?というと、ヒスタミンという物質が関わっていて
ヒスタミンは、アレルギーが起こると肥満細胞という細胞から分泌され
このヒスタミンにより炎症が助長され、痒みも起こります。

なので
アトピー持ちにとっては、ヒスタミンをなるべく避ける生活を心がけたいところ。

ですが。。。

既に炎症があればヒスタミンはどんどん出てしまうし、アトピーを持っている限りはヒスタミンと縁を切るのは難しい。

なので、既に出ているヒスタミンの力を無力化させる事で対処するしかない。

体内にあるヒスタミンを無力化する作用を持つのが、なんとビタミンCなんです。

ビタミンCは身体の中でいろんな働きをしている物質なんですね。

どのくらい摂ればいい?

ビタミンCは人によって必要量がまったく違う栄養素。
1日1gでいい人もいれば30g必要な人もいます。

それは上でも言いましたが
ビタミンCはいろいろなところで使われるからであって

ストレスをどれだけ抱えているのか?
体内の炎症がどれくらいあるのか?
が、人によって様々だからです。

と、言ってもやっぱり自分の身体にどれくらいのビタミンCが必要なのか?
というのを知りたいと思うので、自分に合った量の見つけ方を説明すると。。。

1日目・・・1gを毎食後に飲む(1日あたり3g)
2日目・・・2gを毎食後に飲む(1日あたり6g)
3日目・・・3gを毎食後に飲む(1日あたり9g)

と、増やしていき
下痢をしたタイミングの量から少し減らした分くらいが自分の身体に必要な量という事ができるでしょう。

食事ではこの量を食べるのは不可能なので、サプリメントで補ってみてください。

お昼に飲むのが難しいようなら、朝夜で試してもらっても構いません。
ぜひ、自分に合う量を調べてみてください。

オススメのビタミンC

ビタミンCは上でもお話ししたようにグラム単位で摂取する栄養素。

なので
粉タイプのビタミンCがオススメです。

僕が飲んでいるのはこちら
↓↓↓

ビタミンCは国内産のものでも問題ありません。

医薬品として売られているものの方がいいと思いがちですが
中身は同じなので食品添加物レベルのもので十分です。

別にこれ以外にもたくさん粉のビタミンCは発売されているので、どれでも大丈夫です。

重要栄養素『ビタミンD』

ビタミンCの時にも言ったように
アトピーを簡単に言うと『肌に炎症が起こっている状態』

炎症を抑えるためには、免疫力や抗酸化力による働きが必要になってきますが
免疫細胞達を正常に働かせるために必要な栄養素がビタミンDです。

花粉症に代表されるような
過剰な免疫による疾患にも効果絶大なビタミンD。

肌も同じように免疫が過剰に働いて炎症が起こっている状態とも言う事ができるので
免疫細胞を正常に戻すためにビタミンDの摂取は必要不可欠と言えます。

アトピー患者さんで欠乏しているというデータ

詳しい論文をここでは紹介しませんが
たくさんの論文で
アトピー患者さんでは、血中ビタミンD濃度(25-OH-D3濃度)が有意に低かった
というデータがあります。

さらに、ビタミンD濃度を上げるとアトピーの重症度が下がったというデータもあるので
アトピー持ちの場合には、ビタミンDの摂取量を増やす事を強くオススメします。

セロトニンの調節作用

アトピーを持っているとストレスが溜まりやすくイライラもしがちですよね。

イライラが溜まると体内で炎症が起こる原因にもなるので
なるべくストレスを受ける機会を減らす事がアトピーを治すためには必要となってきます。

ストレスを解消するホルモンは身体の中にいくつかありますが
その中に『セロトニン』というホルモンがあります。

セロトニンは、別名『幸せホルモン』とも呼ばれるホルモンで
ストレスを緩和し、リラックス効果があったり、充足感に関係するホルモン。

ビタミンDは、セロトニンの分泌にも関わっており
ビタミンD濃度が低いと、脳内のセロトニンの分泌が減る事がわかっています。

ストレスを受けて症状を悪化させないためにもビタミンDは必須の栄養素ですね。

人によって使える量が違う

このビタミンDは、特殊なビタミンで
身体の中で合成する事ができるビタミンです。

材料はコレステロールで、太陽の光に当たる事で肌で作る事ができます。

ただ、この自分で作ったビタミンD。

一度肝臓で代謝され、さらに腎臓で代謝されないと体内で使えるビタミンDとなりません。

この肝臓や腎臓で代謝をする際の効率が、人によって様々で
100%代謝される人もいれば、1%しか代謝できない人もいます。

人によって代謝に問題がある場合には
ビタミンDの量を人よりもたくさん摂取しなければいけない人がいる
というのを覚えておいてください。

しかも、この代謝に問題がある人は結構な割合でいる事がわかっているので
アトピーを持っているあなたも当てはまる可能性が高いと思いますよ。

どれくらい摂ればいい?

ビタミンDは脂溶性のビタミンなので
過剰症には気をつけないといけないビタミンです。

ですが
代謝の問題もありますし
アトピー持ちの場合であれば
おそらくビタミンDは足りていないハズ。

1日あたり5000IUを目安に摂取し、1ヶ月様子を見てみるといいでしょう。

もし、過剰が怖いのであれば、5000IUを1日おきに飲んでもいいと思います。

ビタミンC同様、この量を食事で補う事は難しいのでサプリメント推奨です。

オススメのビタミンD

サプリメントを買う時の注意点は、添加物をなるべく使っていない事。

特に今回のビタミンDであれば
5000IUをグラムで表すと、『125μg』しかありません。
ミリグラムの1/1000がマイクロなので、ものすごく少ない量だという事がわかります。

ただ、サプリメントを飲む時には錠剤であったりカプセルであったりするわけで
その重さは1gや2gくらいの重さはあるもの。

その方が飲みやすいので製品としてはそうなっているのですが
風が吹いたらなくなりそうな量のビタミンDを飲むために添加物モリモリの錠剤やカプセルを飲むのはビタミンDを飲んでいるのか添加物を飲んでいるのかわからなくなってしまいます。

なので、複数個を飲んで125μg摂れるサプリメントではなく、1個飲めば125μg摂取できる物を選びたい。

日本の基準であれば125μgはかなり多い量となってしまうので日本製のサプリメントはオススメできません。
サプリメントについては、技術や法整備が整っているアメリカ産のサプリメントが安心です。
(サプリメントに関しては日本はかなり遅れています)

もちろん、メーカーによってピンキリなところもあるので製造過程で医薬品と同レベルの工場で作っているなどを判断して僕が選んでいるビタミンDがこちら
↓↓↓

アマゾンだと売っていない時も多いので、サプリメントはiHerbというサイトを使うのもオススメ!
iHerbだとこちら(同じ商品です)
↓↓↓

iHerb

iHerbの方がサプリメントは安い事が多いので急いでない時はiHerbを使って発注するといいと思います。

重要栄養素『乳酸菌』

乳酸菌を栄養と言っていいのかは難しいところだけど
アトピー持ちの場合にはぜひ意識して欲しいのが乳酸菌。

人の腸内には、1000兆個の腸内細菌が住んでいると言われており
この腸内細菌のバランスが崩れると様々な症状が起こってくる事がわかっています。

腸内細菌のバランス

腸内細菌を大きく分けると
・善玉菌
・悪玉菌
・日和見菌
という3つに分ける事ができます。

腸内細菌の世界では、『数』がものすごく重要で
善玉菌の数が悪玉菌よりも多ければ、腸内環境が良く
悪玉菌の方が多くなれば、下痢や便秘、炎症などが起こってきます。

アトピー持ちの場合、便通に異常がある場合が多く
便秘がちであったり、逆にいつも下痢という事も少なくありません。

あなたはどうでしょうか?

また、腸内環境が悪いと
おならのニオイが臭いという特徴もあります。

便は、人間最大の解毒機能であるので便秘には気をつけましょう。
最低1日1回は確実に!
(目標は1日3回!)

炎症の温床

実は腸というのは、炎症がとても起こりやすい場所。

食べ物の中には人にとって有害となるものも含まれているので
腸の中というのは、常に炎症が起こっているといっても過言ではありません。

さらに

善玉菌よりも悪玉菌の方が多くなれば、腸内でさらに炎症が起こり
その炎症のせいで、身体の中が炎症に対して過敏になってしまいます。

炎症体質になってしまうと
ちょっとした事でも炎症が起こってしまい
アトピーの症状が酷くなる原因にもなる
ので注意が必要です。

腸と脳は繋がっている

ビタミンDのところでも言いましたが
アトピー持ちの場合、セロトニンの濃度を増やす事が重要です。

実を言うとセロトニンの60%は腸内で作られています。

この腸内で作られたセロトニンが脳内で使われる事はないのですが
腸で作られるセロトニン量が増えれば増えるほど
脳内でのセロトニン量が増えることがわかっているので

腸でのセロトニン量を増やすのは重要。

そのためにも腸内細菌に頑張ってもらわなければいけないので
善玉菌を補充して腸内環境を良くする努力が必要です。

どれくらい摂ればいい?

乳酸菌類もビタミンC同様、摂取量に個人差があります。

基本的にはメーカー指定の通常量から始め、便通が安定するまで量を増やしていくのがオススメ。
腸内環境はすぐには変わっていかないので根気良く続ける事が重要です。

また、同じ乳酸菌を長期で服用すると効果が薄まっていくので定期的に別の乳酸菌に変更しつつ続ける事が大事になってきます。

身体に合う物を最低3つは見つけ、ローテーションするようにしましょう。

オススメの乳酸菌

人によって合う合わないがすごく出るので
ご自身でいろいろ試してみてください。

ひとまず有名なところでいうと

ビオスリーは僕も愛用しています。

ミヤBMという処方箋薬と添加物は少々違うけど中身は同じです。

乳酸菌を補うだけでなく、酵母を補うという方法もあります。

他にもいろいろありますが
上でも言ったように乳酸菌系のサプリメントは慣れてくると効果が薄くなるので
ローテーションしていく必要があります。

ひとまずこの3つが身体に合うか試してみて
合うようならこれらをローテーションしていくのがいいでしょう。

食事も意識する

ビタミンCやビタミンDと違い
乳酸菌類に関しては発酵食品を食べる事でも補う事は可能です。

お味噌、納豆などを積極的に食べ腸内環境を整えましょう。

ただ、ヨーグルトはアトピーを持っている場合には避けた方が無難です。
牛乳に含まれるカゼインという物質がアレルギー物質として働く可能性が高く
アトピーの症状を悪化させる可能性があります。

発酵食品を食べているからといって、サプリメントを飲まなくていいかというとそうでもないので
発酵食品を意識して食べながらも、サプリメントも併用して摂る事で症状がより早く良くなっていきます。

まとめ

今回はアトピー持ちが補うべき栄養素3選という事で見てきましたが
意外な栄養素もあったのではないでしょうか?

もちろんこれ以外にもアトピーを持っているなら必要な栄養素はたくさんありますし
人によって重要度や必要量が変わってくるハズです。

アトピーという病気に子供の頃からずーっと悩まされている
という患者さんも多く
病院に行って少しずつ良くはなっているけど完治はしていない。

という事も多い病気です。

ぜひ、ご自身に足りない栄養素を発見し摂取する事により
身体本来の自然治癒力を取り戻し綺麗な肌を手に入れてください。

っという事で今回はこの辺で
よっぴー



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