僕らが日常生活を送っていくときに
自然と偏ったモノの見方をしてしまう事を
バイアスと呼びますが
このバイアスにはいくつか種類があり
テレビでトランプがまた大統領になったらヤバいって言ってたからトランプは絶対ダメだよ!あの人嫌い!
って、トランプさんの演説を聞いたこともないのに
テレビが言ってるからという理由で信じてしまう事を権威性バイアスと言います。
トランプ大統領って
お酒もタバコもしない誠実な人らしいですけどね(^◇^;)
他にも
苦労して見つけたモノだから貴重なハズだ!
っていう希少性バイアス
ちょっといつもと違うけど、まぁ大丈夫でしょう!
って思ってしまう正常性バイアス
などがありますが
きっと身に覚えがあるんじゃないでしょうか?笑
これらは自然に起こるため気付くのも難しい事が良くあります。
昔からこうだから。。。
いつもこうだし。。。
前と同じね!
と、いうように
毎回頭を働かせなくても最短ルートで答えを導き出すための省エネシステム
と呼ぶ事もできるため
一概にダメ!とも言い切れないんですけどね。
東洋医学が難しい理由
話は変わって
漢方の世界には
『血虚』という症状があり
字の通り
『血』が『虚してる=少ない』っていう意味ですが
これを患者さんや医療従事者に話すと
『あぁ、貧血の事ね』
と、よく言われます。
これが冒頭でも言ったバイアスで
自分が知っている事に勝手に置き換えてしまう
『認知バイアス』というのが働いてしまうんです。
これが、西洋医学と東洋医学をややこしくしている原因なんですよね。
実は今あなたが知っている肝臓や腎臓と
東洋医学で言う、肝臓や腎臓は同じようであり別のものなんですよね。
同じ文字を使うのでホントややこしいんですよね。
血虚と近いニュアンス
で、貧血と混同されがちな血虚ですが
『血虚』は貧血のことを指すこともありますが
それだけを指しているわけではありません。
言ってみれば
『スポーツ』と『テニス』
『梨』と『幸水』
『ココラボ』と『よっぴー』
こんな感じで
このメディアは僕が運営してはいるものの
僕だけじゃココラボとは言えない。
含んではいるけど、それだけじゃない
そんなイメージです。
これを説明するのに
今まではすごく苦労してたんですが
西洋医学に詳しい人だからわかる
この『血虚』とかなり近いモノを見つけたんです。
それが鉄不足です。
昔の人は知っていた
血虚の症状というと
貧血の他にも、不眠、鬱症状、倦怠感、肌や髪のかさつき、シワ、動悸、めまい、物忘れ、冷え性、生理不順、などの症状があるのですが
鉄不足も似たような症状が現れます。
鉄は、血を作る以外にも体の中でいろいろな反応に必要で
例えば、睡眠サイクルをつかさどる、メラトニンを作るときの反応に必要不可欠ですし
肌を作るコラーゲンを作るときにも必要です。
こう考えると
意外と共通点が多いんですよね。
なので最近は栄養に詳しい人には
血虚っていうのは鉄不足と似たような症状だよ!
と言う風に説明しています。
まぁ、だからと言って血虚の人に鉄を補いましょう
と言うアドバイスはしないんですけどね。
ただ、鉄を積極的に摂取すると
血虚の症状もおさまってくると思います。
大昔から鉄不足がもたらす様々な症状に関連があることをわかっていたって
凄くないですか?
どこにでも存在するバイアス
これに気付いてから
もしかしたら血を補うと言われている生薬には鉄が多く含まれるかもしれない
と、生薬の鉄分配合量を調べてるんですが
データが存在しないんです。
こういったデータというのは
西洋医学がベースになっているため
薬効がありそうな物質の含有量は調べてあるのですが
栄養的な含有量はどこを見てもありません。
生薬も元々草花なため
ミネラルやビタミンなど含まれているはずなんですけどね。
栄養で患者が治ってしまうとビジネスにならない
と言うのもありますが
何か効果がある物質が含まれているはずだ
という先入観が
西洋医学に限らず僕らにはあるのかもしれません。
こういうのを冒頭でも紹介したバイアスの一つ。
確証バイアスと言います。
こうなるはずだ
という思い込みはなかなか外せないですが
なるべく平等に見れるようにしていきたいですね。
と言う事で今回はこの辺で
では、また。
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