勉強してますか?
僕はけっこう勉強が苦にならず
新しい知識を知るのが楽しいと思えるタイプです。
最近も、身体の中の化学反応について調べまくっていて
読んだり見たりするだけだと頭が整理できない!
ということで
最近は自分で
身体の中の反応経路を図にまとめて書いています。
これが楽しくて、ついつい他のことをサボってやってしまうのですが。。。
嫁には『何が楽しいのかわかんない』と変な目で見られてます(笑)
やっぱり、化学って好き嫌いが分かれますよね。
学生のころは
紙と鉛筆でいろんな勉強をしたと思いますが
最近『書く』ってことしてますか?
僕がビジネスを始めたばかりのころ、ある人に言われました。
『頭の中で考えてるっていうのは、何も考えてないのと一緒。考えたいなら、手を動かせ!』
それを真に受けて
ひたすらコピー用紙に文字を書き続けた日々を思い出します(笑)
もちろん
現代はiPhoneやパソコンで入力したり
音声で文字起こししてもいいんですが
やっぱり
考えたことを文字にするって
めちゃくちゃ大事なんですよね。
今回も、実際に自分で手を動かして書いたことで
あやふやだった部分が明確になったり
本当に理解できた!という感覚があったり
そんな発見がありました。
なので
もし何か考え事があるときは
『手を動かす』
ぜひやってみてください。
さて、ここからが本題。
今日は生化学のお話です。
これから夏に向けて
『痩せたい!』という相談が増えてくる季節。
ダイエットに取り組んでいる方の多くが持っている誤解
それが。。。
『油を食べると太る』
という固定概念。
だから
油はできるだけ避けるってことをしている人も少なくないのですが
実は、油(脂質)は身体にとって
めちゃめちゃ重要な栄養素なんです。
無理に減らすと
ホルモンバランスが崩れてしまって
かえって逆効果になることもあります。
じゃあ、何が太る原因なのか?
答えはズバリ──炭水化物です。
中性脂肪は炭水化物から作られる
『太る=中性脂肪が増える』ってことですよね。
で、この中性脂肪。
その原料は『油』じゃなくて
『炭水化物』なんです。
そうは言っても
本当にそうなの?
と、僕の中でもその根拠が曖昧でした。
でも今回
体内の代謝経路を自分でまとめてみたことで
ようやく納得ができたんです。
中性脂肪ができる流れ①
食べた炭水化物は
最終的にグルコース(ブドウ糖)まで分解され
腸で吸収されます。
その後
①解糖系という経路に入り
②クエン酸回路(TCAサイクル)に進み
③エネルギーを生み出す
という流れになります。
ただし、エネルギーが余っているときは
このグルコースが別の経路に回されます。
具体的には
・解糖系の途中でできる「ジヒドロキシアセトンリン酸」という物質が
・「グリセロール(グリセリン)」に変化し
・このグリセロールに脂肪酸が3つくっつくことで
・中性脂肪が完成します
中性脂肪ができる流れ②
では、脂肪酸はどこからくるのか?
グルコースがクエン酸回路に入る時にエネルギーが余っていると
クエン酸回路には入らずに分岐して
・アセチルCoA → マロニルCoA → パルミチン酸(脂肪酸)
という反応が進みます。
これがさっきのグリセロールと合体して、中性脂肪が作られるんです。
中性脂肪に必要なのは。。。
ここまで読んで
気づきましたか?
脂質(油)を食べなくても
中性脂肪は炭水化物から作られてしまうんです。
脂肪酸は脂質からも作られますが
グリセロールは糖質からしか作られません。
だから
痩せたいなら、まず炭水化物を減らすこと!
ここが本当に大事なポイントです。
こんな代謝経路を自分で図にして描いてると
ちょっとオタクっぽいけど楽しいんですよね(笑)
患者さんに説明するときにも
やっぱりこういう「仕組み」があると説得力が違う気がします。
夏までに痩せたい!
という場合は
ぜひ今のうちから
炭水化物を見直すことを意識してみてください。
では、また次回!
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