ホルモン剤より先に知っておきたい|プレグネノロンスチールという現象

遺伝子

「生理前になると何もやる気が起きない」
「更年期に入ってからメンタルが急に不安定になった」

ホルモンのせいだとわかっていても
どうにもならない感覚、ありませんか?

婦人科に行っても
「年齢的なものですね」と言われたり
ホルモン剤を勧められたり。

でも実は
ホルモンバランスが乱れやすい人には
身体の仕組みの中にちゃんと理由があることが多いんです。

今日はそんなお話をしていきます。

ホルモンはコレステロールから作られる

まず知っておいてほしいのが
女性ホルモンを含むステロイドホルモンは
すべてコレステロールを材料にして作られているということです。

コレステロールは悪者扱いされることが多いですが
ホルモン産生という観点では
なくてはならない材料なんですよね。

このコレステロールから
プレグネノロンという物質が作られて
そこから各種ホルモンに分岐していきます。

この変換を担うのがCYP11A1・StARという酵素。

ここが弱いと、ホルモン産生の出発点から滞ってしまいます。

材料はあっても、工場が動いていない状態ですね。

プレグネノロンスチールという現象

ここからが本題です。

プレグネノロンは
エストロゲンやプロゲステロンなどの性ホルモンだけでなく
コルチゾール(ストレスホルモン)の材料にもなります。

問題はここ。

身体がストレスを感じると
コルチゾールを優先的に作ろうとするため

本来、性ホルモンに使われるはずだったプレグネノロンが
コルチゾール産生に奪われてしまうんです。

これをプレグネノロンスチールと呼びます。

仕事や育児でストレスが続いているとき
「なんかホルモンバランスが乱れている気がする」
と感じるのは

あなたの身体の中で
プレグネノロンスチールが起きているかもしれません。

そしてこの分岐を調整しているのがCYP17A1という酵素です。

CYP17A1の遺伝子に変異があると
コルチゾール優先の状態になりやすく
プロゲステロンが不足しやすくなります。

PMS・不眠・不安感・むくみ

これらはプロゲステロン不足のサインかもしれません。

エストロゲンが分解されにくい体質がある

もう一つ見逃せないのが エストロゲンの代謝の問題です。

エストロゲンは使い終わったあと
ちゃんと分解・排出されないと
身体の中で過剰になっていきます。

このエストロゲンの分解に関わるのが
以前もお伝えしたCOMTという酵素です。

COMTってほんといろんなところで出てくるんですよね。

このCOMTの働きが弱いと
エストロゲンがうまく分解されずに身体の中に溜まっていきます。

その結果
相対的にプロゲステロンとのバランスが崩れ

生理前の強いイライラ、胸の張り、頭痛、不眠

こういった症状が出やすくなるんですよね。

「生理前になると何もやる気が起きない」
という場合は
COMTの変異が関係していることがあります。

一度調べてみてもいいかもしれません。

ちなみに
大豆イソフラボンやエクオールは
エストロゲン様の働きをするため

エストロゲンが身体に多いときに入れると
逆効果になるかもしれません。

「身体にいいと聞いて摂っているのに、なんか調子が悪い」
という場合は
一度見直してみてください。

ケトン体が副腎を助ける、という話

ここでケトン体の話に戻ります。

プレグネノロンスチールが起きる根本には
副腎が常にコルチゾールを要求しているという状態があります。

なぜ副腎がコルチゾールを出し続けるのかというと

一番思いつきやすいのは
精神的なストレスだと思いますが

実はもう一つ、隠れて重要な原因があります。

それが血糖の不安定さです。

血糖値が下がるたびに
副腎はコルチゾールを出して血糖を上げようとするんです。

つまり血糖が不安定な状態では
副腎は一日中働き続けることになる。

ケトン体が使える身体になると
血糖が下がっても脳や身体をケトン体で補えるので
副腎がコルチゾールを緊急動員する回数が減ります。

副腎への負担が減れば
プレグネノロンが性ホルモン産生にも使われやすくなる。

ケトン体を使える身体にすることが
ホルモンバランスを整える土台になる

というのは、こういう理由があるからなんですね。

ホルモン剤の前に見直せることがある

婦人科でホルモン剤を処方されること自体は
もちろん悪いことではありません。

ただ
副腎が疲れている状態のまま、ホルモンだけ補充しても
根本の問題は変わらないことが多い。

CYP17A1やCOMTの変異があるなら
その体質に合った栄養サポートを入れた方が
長期的には身体が楽になっていきます。

「ホルモンバランスが乱れやすい」
というのは

体質だから仕方ない
ではなくて

自分の身体の仕組みを知ることで
対策できることがあるんです。

知識をつけて
あなたに合った方法を見つけられるようにしていきましょう!

ってことで、今回はこの辺で。
では、また。


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