身体のホルモン戦争

炭水化物

少し前に、秩父へ旅行に行ってきました。

今回のテーマは
『ゆっくり過ごす』
チェックインの時間に宿へ入り、チェックアウトぎりぎりまで滞在。

鳥の声や虫の音を聞きながら、ただただ自然の中で過ごす。
そんな時間を作ってみました。

いつもなら、ついスマホを持ってお風呂に入ってしまう僕ですが
このときは温泉にゆっくり浸かって、何も考えずにボーッと。。。

――と、言いたいところなんですが

実は僕
『頭の中を空っぽにする』っていうのがあまり得意じゃないんです。

身体はゆるんでるのに
頭の中ではつい、あれこれ考えてしまう。

今回も例に漏れず
ぼーっとしていた時間
色々なことを考えていました。

その中でも特にずっと考えていたのが
自分の血糖値のこと。

普段、仕事や人のことばかりを優先してしまって
ついつい後回しにしがちな「自分自身のこと」。

今回は、そんな自分の身体について
しっかり向き合う時間が取れた旅になりました。

ということで、ここからは
僕の血糖値とホルモンの話を少しだけ。

食べるたびに血糖値が乱高下?

僕の身体は
糖に対してかなり過敏です。

たとえば
おにぎりを半分食べただけでも
血糖値が180くらいまで上がってしまいます。

こういう体質のせいもあって
これまでは「なるべく糖質を避ける食事」を意識してきました。

でも最近
「それ、本当に最適解なのかな?」
と思うようになってきたんです。

というのも
Freestyleリブレという血糖値センサーで
自分の体の反応を観察するようになって
血糖値が上がるメカニズムをいろいろ考え直すきっかけができたからです。

血糖値を上げるホルモンはたくさんある。

でも
血糖値をコントロールしているのは
インスリンだけじゃありません。

実は、血糖値を「上げる」ホルモンはたくさんあるんです。

・アドレナリン(ストレス時に分泌)
・コルチゾール(いわゆる“ストレスホルモン”)
・成長ホルモン
・グルカゴン

これに対して
血糖値を「下げる」ホルモンはインスリンだけ。

だから糖尿病の治療では
昔からずっと「インスリン」に注目してきたわけです。

でも最近は
「インスリンの働き」だけでなく
グルカゴンというホルモンの影響も無視できないのでは?
という見方が出てきています。

食事をすると、インスリンとグルカゴンが一緒に出る?

ここからがちょっと面白いところです。

僕たちは食事をすると
血糖値が上がります。

それに対して
すい臓が反応してインスリンを分泌する。

インスリンは
筋肉や肝臓の細胞にある“扉”を開けて
血中のブドウ糖を取り込ませ血糖値を下げてくれます。

ここまでは多くの人が知っている話。

でも実は
食事のタイミングで
インスリンと一緒にグルカゴンも分泌されているんです。

「え? グルカゴンって血糖値を上げるホルモンじゃないの?
なんでそんなのが“食後”に出るの?」

――僕も最初そう思いました。

すい臓は器用じゃない?

グルカゴンとインスリンの“同時分泌問題”

グルカゴンは
血糖値を上げるホルモンです。

本来なら
空腹時や低血糖時に働くはずのもの。

でも
実際には食事のときにも分泌されることがわかってきました。

この不思議な現象については
『すい臓という臓器が、インスリンとグルカゴンを完全に別々に出せるほど器用じゃないからでは?』
という説があります。

つまり
『食事の刺激=膵臓の刺激』
となることで
両方のホルモンが一緒に出ちゃうんですね。

インスリンは“2段階”で分泌される

ここで登場するのが
インスリンの二段構えです。

実は、インスリンは2段階で出てきます。

・第一陣インスリン

これは食事直後、すぐに出てくるインスリン。
この役割は、膵臓内でグルカゴンの暴走を抑えることです。

つまり
インスリンとグルカゴンが同時に分泌されても
この第一陣がきちんと働けば
グルカゴンが血中に大量に出るのを防いでくれる。

この“内部制御”がちゃんとできているうちは
血糖値が極端に上がることはありません。

・第二陣インスリン

その後、実際に血糖値が上がってくると
今度は膵臓から第二陣のインスリンが血中に放出されます。

こちらは
筋肉や肝臓などの組織にブドウ糖を送り込み
血糖値を本格的に下げる役割。

この仕組みが崩れるとどうなる?

つまり
第一陣のインスリンがうまく出ない
あるいは弱い場合には

グルカゴンの分泌が抑えきれず
血糖値が『必要以上に』上がってしまう可能性があります。

僕のように
少量の糖質で一気に血糖値が180くらいまで跳ね上がる人は

もしかするとこの「第一陣のインスリン」がうまく出ていないのかもしれません。


このあたりが、僕が最近あらためて注目しているポイントです。

“糖質を控える”という対策だけではカバーしきれない部分が
ホルモンの分泌メカニズムの中にあるんじゃないか? と。

次回は、実際に僕の体では何が起きていたのか?
Freestyleリブレで見えてきたリアルなデータと、そこから考えた対策をお話ししますね。


P.S.
そうそう忘れるところでした。

今回の旅の動画はこちらからどうぞ


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