夏休みで子どもの生活リズムが崩れるのはなぜか

心の病気

夏休みに入ると、こんな悩みが増えます。

夜なかなか寝ない。
朝は起きてこない。
気づけば昼まで寝ている。

そして生活リズムが崩れてくると
なんだか機嫌も悪い。

ちょっとしたことで怒る、ぼーっとしている、ごはんもあまり食べない。

「夜更かししてるからでしょ」
「怠けてるだけ」

そう思いたくなる気持ちもわかります。

でも実は、これ
単なる気のゆるみじゃなくて、身体の中の時計が狂ってきているサインなんです。

今日はそんな話をしていきますね。

人には「体内時計」がある

僕たちの身体には、体内時計というものがあります。

朝になると自然に目が覚めて
夜になると眠くなる。

この一日のリズムを刻んでいる仕組みですね。

この体内時計はだいたい24時間より少し長いくらいで動いていて
毎朝リセットされることで
ちょうど24時間に調整されています。

何でリセットされるかというと
朝の光です。

朝、太陽の光を浴びることで
「今が朝だ」
という信号が脳に届き、時計がリセットされる。

これが毎日繰り返されることで
規則正しいリズムが保たれているんです。

夏休みは、時計が狂いやすい

ところが夏休みは
この仕組みが崩れやすい条件がそろっています。

学校がないので、朝決まった時間に起きなくていい。
夜も宿題や部活の縛りがゆるくて、つい遅くまで起きてしまう。

すると朝起きる時間が後ろにずれて
朝日を浴びるタイミングも遅くなる。

時計がリセットされないまま、どんどん後ろにずれていく。

さらに夏特有の事情もあります。

夜も気温が高くて寝苦しい。
エアコンや光の刺激で眠りが浅くなる。
ゲームやスマホ、動画を夜遅くまで見てしまう。

こうして、体内時計は簡単に後ろへズレていってしまうんです。

一度ズレると、戻すのはなかなか大変。

夏休みが終わる頃には
「朝起きられない身体ができあがっている」

というのが、毎年繰り返される光景です。

リズムが崩れると、身体と心に出てくる

体内時計は、睡眠だけでなく
ホルモンの分泌や体温、食欲、集中力まで
身体のいろいろなリズムをまとめて管理しています。

だから時計が狂うと
いろんなところに出てくるんです。

お腹が空くタイミングがずれて、朝ごはんが食べられない。
かと思えば、夜中にお腹が空いてくる。
イライラして些細なことで怒ったり、情緒が不安定になったり。
日中もぼーっとして、宿題に集中できない。

以前、癇癪が強い子の話をしたときにも触れましたが
脳のコンディションはリズムの安定にかなり左右されます。

生活リズムが崩れている子は
感情のコントロールも難しくなりやすいんです。

「夏休みに入ってから、なんだか荒れてるな」
という場合

しつけや性格の問題ではなく
リズムの乱れが背景にあるのかもしれません。

責める前に、仕組みを知る

ここで大事なのは
「だらしないから」と責めないことです。

体内時計は、意志の力でどうにかなるものではありません。

大人でも、休みが続けば夜型にズレていきますよね。
子どもならなおさらです。

だからまず
「これは身体の仕組みなんだ」
と理解してあげることが第一歩。

そのうえで
崩れた時計を立て直すには
身体の中で何が起きているかを知っておくと
対策がぐっとやりやすくなります。

鍵を握っているのが、眠りを作るホルモンたちです。

次回は、その代表である「メラトニン」についてお話ししようと思います。

実はこのメラトニン
夜になって急に作られるわけじゃなくて
朝や日中の過ごし方で決まるんです。

しかも、その材料は毎日の食事の中にある。

そのあたりを詳しくお話ししていきますね。

ってことで、今回はこの辺で。
では、また。


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