血液検査から見える“本当の体の状態”

脂質
今回の記事は【こちらのラジオ】も参考になります。
ぜひ、聞いてみてください。

最近、血液検査の読み解き方をかなり深く勉強しています。

もちろん、今でもある程度は、検査結果を見れば
『どんな栄養素が足りていないか?』といった情報は読み取れるのですが・・・

実は、もっともっと深く読み解くと
遺伝子レベルの変異までもわかってしまう可能性があるんです。

例えば、ある栄養素がずっと不足しているように見えていた場合。
単に食事の問題ではなく
『代謝経路にある酵素の働きが遺伝的に弱い』というケースもあります。

つまり、その人の“体質そのもの”が
血液データから浮かび上がってくるんです。

これは本当に奥が深く、学べば学ぶほど
身体の仕組みに対する理解が必要になってきます。

もはや完全に“沼”。

でも、小さな証拠から真実を見抜いていく感じが
なんだか探偵のようで楽しいんですよね。

これからも、この技術はもっと磨いていこうと思います。

善玉コレステロール vs 悪玉コレステロール

さて、今回はそんな血液検査の中でも特に基本で
かつとても大切な『コレステロール』についてお話しします。

健康診断などでよく見るこの2つの数値
・LDL(悪玉コレステロール)
・HDL(善玉コレステロール)

それぞれの値を気にする方は多いのですが
実は、この2つは『比率』で見ることがとても重要です。

理想的なのは
LDL ÷ HDL が 1.0〜1.5の範囲に収まること。

例えば、LDLが100、HDLが70なら
100 ÷ 70 = 約1.43 なので、OK。

この比率が高くなればなるほど
血管内で炎症や動脈硬化が進みやすくなり

逆にこの比率が整っていれば
血管の状態は非常に良好と言えます。

つまりこの数字を見るだけで
普段の『油の摂り方』が健康にどう影響しているかがわかってしまうんですね。

油の種類と役割

では、ここで本題の『油の質』について。

油には、大きく分けて以下の2種類があります。
・飽和脂肪酸:常温で固体(例:ラード・バター・動物の脂身)
・不飽和脂肪酸:常温で液体(例:植物油・魚油)

飽和脂肪酸は『体に悪い』というイメージを持っている人が多いのですが
実はこの油、人間にとって必要不可欠なものなんです。

・細胞膜の構成成分
・ホルモン合成の材料
・脳や神経の構造の維持にも重要

むしろ不足すると不調が出てしまいます。

一方で、不飽和脂肪酸はさらに以下の3種類に分類されます。

・オメガ3系脂肪酸:EPA、DHA(主に魚油・亜麻仁油・エゴマ油など)
・オメガ6系脂肪酸:サラダ油、コーン油、大豆油、ごま油など
・オメガ9系脂肪酸:オリーブオイル、アボカドオイルなど

このうち、現代人が過剰摂取しがちなのがオメガ6です。

オメガ6の過剰摂取が引き起こす『静かな炎症』

オメガ6には、体内で炎症を引き起こす作用があります。

本来、炎症は体を守る防御反応のひとつですが
これが慢性的に続いてしまうと
・花粉症
・アトピー性皮膚炎
・関節炎
・動脈硬化
・自己免疫疾患

といった、さまざまな炎症性疾患のリスクを高めてしまいます。

では、私たちは日々どこでオメガ6を摂っているのでしょうか?

答えは驚くほど身近です。

オメガ6が含まれる食品

以下に、オメガ6が含まれる食品をあげていくと

・市販のドレッシング
・マヨネーズ
・フライドポテト、唐揚げ
・ポテトチップス、スナック菓子
・チューブ調味料(わさび、からしなど)
・インスタント食品(カップ麺・レトルトカレーなど)
・菓子パン類、クッキー類

意識していなくても
私たちは日常的に大量のオメガ6を摂っているんですね。

だからこそ、慢性的な炎症が静かに進行し
『なんとなく不調』『疲れが抜けない』『アレルギー体質が治らない』
と感じる人が増えているわけです。

対策:まずは家庭の“油”を見直そう

とはいえ、いきなりすべての食事を変えるのは難しいですよね。

なのでまずは、家庭の調理油を変えるところから始めましょう。

・サラダ油、コーン油、大豆油 → 処分!
・調理には基本的にエキストラバージンオリーブオイルを使用
・ごま油は香りづけとして最後にひとかけ
・ラードやヘッド(牛脂)も、加熱調理におすすめです

この一歩だけでも、体内の炎症レベルが大きく変わる可能性があります。

さらに
コレステロールの比率(LDL/HDL)を改善したい場合は
オメガ3を積極的に摂ることをおすすめします。

・亜麻仁油(生でサラダなどにかける)
・エゴマ油(加熱せずに摂取)
・魚(特に青魚)
・EPA・DHAのサプリメント

これらの油は、炎症を抑える力があり
特に以下のような症状がある方には効果を実感しやすいです。

・生理痛がつらい
・花粉症や鼻炎がひどい
・便秘や腸の不調がある
・肌荒れや吹き出物が気になる

健康は“毎日の油”から整う

健康と聞くと、サプリや運動などを思い浮かべるかもしれませんが
実は『油を変えるだけ』で
身体の中の炎症は大きく改善されていくことがあります。

血液検査の数字も、身体の感覚も
きっと少しずつ変わっていくはずです。

毎日の食事は、あなたの身体をつくる“投資”です。

無理なく、少しずつ
未来の自分のために“良い油”を選んでいきましょう。

って事で今回はこの辺で
では、また!


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