昔からよく言われている健康キーワードの一つが「酸化」。
体が酸化すると
・老化が進む
・血管が錆びる
・ガンや生活習慣病のリスクが上がる
などなど、悪いことばかり。
だからこそ
「抗酸化」っていう言葉が一大ブームになったこともありましたよね。
でも実は
“酸化”にもいろんな種類があるのをご存じでしょうか?
酸化ストレス、鉄の酸化、糖の酸化、紫外線による酸化。。。
その中でも、僕が一番身体に害があると感じているのが
『油の酸化』です。
今日はそんな「酸化した油」がどれだけ身体に悪さをするのか
そして最近流行りの“MCTオイル”にも落とし穴があるよ
というお話をしていきます。
油は酸化すると“毒”になる
油って、私たちの身体にとって大事なエネルギー源。
特に脳やホルモンの材料としても必要不可欠です。
糖質制限食をしていると油の摂取量が増えるので
油は積極的に食べている
という場合も多いかもしれません。
でも、この油。
空気(酸素)に触れるとどんどん酸化していきます。
油が酸化すると過酸化脂質という毒性物質に変わります。
この過酸化脂質がやっかいで
・細胞膜を壊す
・DNAを傷つける
・炎症の引き金になる
といったことを引き起こす
隠れた毒素なんです。
実際、酸化した油を摂ることで
・慢性的な疲れ
・肌荒れ・ニキビ
・動脈硬化
・認知機能の低下
といった不調が起こってくるケースもありますよ。
じゃあどんな油が酸化しやすいの?
油には、大きく分けて3種類あります。
・飽和脂肪酸(例:バター、ココナッツオイル)
安定していて酸化しにくい
・一価不飽和脂肪酸(例:オリーブオイル)
そこそこ安定してる
・多価不飽和脂肪酸(例:サラダ油、亜麻仁油)
とても不安定で酸化しやすい
とくに
現代人が多く摂っている「サラダ油」や「マーガリン」「揚げ物の油」は
酸化しやすい上に加熱されて
さらに酸化が進んでいるケースも多いです。
しかも安価な油ほど
加工の段階で“すでに酸化している”ものもあります。
今流行りの「MCTオイル」にも注意が必要
最近よく耳にする“MCTオイル”も、実は要注意な油です。
MCTオイルは「中鎖脂肪酸」といって
・素早くエネルギーになる
・ケトン体を出しやすい
・太りにくい
といったメリットが注目され
健康志向の人の間でブームになっています。
が!
酸化のしやすさという視点で見ると、話は変わります。
MCTオイルも酸化には弱いんです。
健康のためにMCTオイルを飲んでいたつもりが
MCTオイルは
・光
・熱
・空気
に弱いという特性があります。
だからこそ
・遮光性のある瓶に入っているか?
・開封後は冷蔵庫に入れているか?
・加熱せずにそのまま使っているか?
といった管理がとても大切。
「毎朝コーヒーに入れて飲んでるよ〜」という場合もあると思いますが
ホットコーヒーに入れて混ぜずに表面に浮かばせたままでいると
酸化がどんどん進んでいきます。
せっかく体にいいと思って摂っていたのに
酸化したMCTオイルを日々体に入れていたら、逆効果ですよね。
じゃあどうすればいいの?
ポイントは以下の3つです。
ーーー
① 酸化しにくい油を選ぶ
・ココナッツオイル(MCTも含むが安定性あり)
・オリーブオイル(加熱せずドレッシングなどで)
・良質なバター(グラスフェッドなど)
このあたりは比較的酸化に強いです。
揚げ物に使うなら、なるべくオリーブオイルを使いましょう。
ーーー
② 保存と加熱に気をつける
・透明なボトルは避ける
・開封後は冷蔵庫で保存(とくにMCTオイル)
・高温調理はなるべく避ける(炒め物までにとどめる)
ーーー
③ 一度にたくさん摂らない
どんなに「いい油」でも、摂りすぎれば負担になります。
1日スプーン1杯〜大さじ1杯くらいが目安です。
「良いもの」でも、扱い方を間違えると。。。
MCTオイルに限らず
サプリメントや健康食品は
「流行っているから」
「体にいいらしいから」
で選ぶと、実は裏目に出ることも。
どんなものでも、“酸化”したら身体には毒。
そこをしっかり理解して
自分に合った油の使い方・摂り方をしていきたいですね。
って事で今回はこのへんで
では、また。
【心と身体研究所よりお知らせ】
栄養と身体の基礎を今のうちに知っておきませんか?
健康って何が正しいのかわからない!
そんな初心者さんでも安心!
栄養学講座始めました。
無料なので、ぜひ知識を付けてみてください。
【心と身体研究所のミッション】
ちょっとした不調なら自分自身で治せる
健康を医者に丸投げしない!
そんな人たちを増やし、お手伝いします。