最近めまいの相談が多いです。
特に50歳以上の女性からの相談が多いのですが
僕自身はめまいで困ったことがないので
最初は「立ちくらみ程度でしょ?」なんて軽く考えていました。
ところが実際には
吐き気を伴ったり、まっすぐ歩けなくなったり
仕事を休まざるを得ないほど生活に支障をきたす方もいて
想像以上に深刻なんだと気づかされたんですよね。
めまいといえば耳(内耳)の問題が有名ですが
耳の検査をしても「原因不明」と言われてしまうケースがとても多いんです。
病院で薬をもらっても改善しないときには
耳以外の要因を考える必要があるんです。
カビによるめまい
僕が相談を受ける中で一番多いのはカビ由来のめまいです。
湿気の多い日本では
知らないうちに「家の中」や「体内」でカビが増えていることが珍しくありません。
知り合いのドクターによると
なにをしても治らなかった患者さんが
カビ対策の抗菌薬を使ったらピタッと症状が止まった
という話もあるそうです。
カビはめまいだけでなく
アレルギー症状や慢性疲労
さらにはがんのリスクにも関わる可能性が指摘されています。
先進国の中で唯一日本だけガン患者が増えているのですが
これは、湿気が多くカビが繁殖しやすい環境というのも関係しているかもしれません。
「換気」「除湿」「掃除」といった生活環境の改善も
めまい対策には意外と重要なんです。
鉄不足によるめまい
もう一つ多いのが『鉄不足』です。
立ちくらみ、ふらつき、めまいといった症状は
血液の中で酸素を運ぶ役割を果たす鉄が不足していても起こります。
オーソモレキュラー(分子栄養学)を専門にするドクターの中には
「現代人の不調は鉄を補えばかなり改善する」
というほど鉄の重要性を強調している先生もいます。
血液検査では「血清鉄」や「フェリチン」を確認すると
不足が隠れていないか判断できます。
なかなか健康診断レベルでは測らない検査項目ですが
オプションにはあると思うので
血液検査する際には、血清鉄とフェリチンは一緒に測っておくのがオススメですよ。
特に女性は月経の影響で不足しやすいので要注意ですね。
自律神経と女性ホルモンの関わり
めまいは『自律神経の乱れ』からも起こります。
更年期前後の女性は
女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が大きく変動します。
エストロゲンには脳内の神経伝達物質を安定させる作用があるため
不安定になると自律神経も乱れてしまうんです。
その結果
めまいや動悸、不眠、イライラといった不調が重なって現れることもあります。
これは更年期に限らず
生理不順やPMS(月経前症候群)がある人にも当てはまります。
ホルモンバランスが悪い自覚がある場合には
そのめまいはバランスの悪さからくるものかもしれません。
めまい=耳の病気と考えがちですが、実際には
・カビなどの環境要因
・鉄不足などの栄養状態
・自律神経や女性ホルモンの乱れ
といった多面的な原因が隠れていることが多いです。
「薬を飲んでも治らない」というときには
生活習慣や体の栄養状態を振り返ってみると
改善のヒントが見つかるかもしれません。
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