ここまで
体内時計や光
食事の話をしてきました。
大人にも子どもにも共通する仕組みの話でしたが
今日は、子どもならではの体内時計について
もう少し踏み込んでお話しします。
子どもの身体は
大人と同じようで
実はけっこう違うんです。
夏休みで生活が乱れやすいこの時期
知っておくと役に立つと思います。
子どもは、まだ時計が育っている途中
まず知っておいてほしいのが
子どもの体内時計は
まだ発達の途中だということです。
生まれたばかりの赤ちゃんに
昼夜のリズムがないのはご存知の通り。
2〜3時間おきに寝たり起きたりを繰り返しますよね。
これは
体内時計がまだできあがっていないからです。
成長とともに少しずつリズムが整っていくのですが
この時計はまだ不安定で
大人以上に、ちょっとしたことで簡単に乱れます。
夜泣きや寝ぐずりも
この「まだ発達途中の時計」がうまく働かず
昼と夜の切り替えがうまくいっていないことが関係している場合があります。
「朝を整える」だけで変わることがある
以前、こんな相談を受けたことがあります。
「小学生の子が、夜なかなか寝つかなくて、朝も起きられない。昼間もぼーっとしている」
というお母さんでした。
話を聞いてみると
夏休みに入ってから夜は遅くまでリビングで過ごして
朝は昼近くまで寝ている
という生活になっていたんです。
そこで、まず
朝のことだけをお願いしました。
「無理やり起こさなくてもいいから朝お母さんが起きたらカーテンを開けてお子様の顔に光を当ててください。」と。
すると、次回の相談日には
「夜、前より早く眠るようになりました」
「日中ぼーっとするのも、少し減ってきたように思う」
と言っていました。
もちろん
全員がすぐに同じように変わるわけではありません。
でも、「夜を何とかしよう」とするより
「朝を整える」方がうまくいくケースは
意外と多く、効果もあるんですよね。
子どもの時計は、光に敏感
大人と大きく違うのが
子どもの目は光の影響を受けやすい
ということです。
子どもの目は大人よりも澄んでいて
光をより多く取り込みます。
これはつまり
夜の光の影響も大人より強く受けるということ。
同じ部屋の明るさでも
子どもの体内時計は大人より大きく乱されてしまう。
寝る直前まで明るいリビングで過ごしたり
明るい画面を見ていたりすると
子どもの時計は簡単に後ろへずれていきます。
「うちの子、なかなか寝ないんです」
という場合
寝る前の環境が明るすぎるのかもしれません。
夜は少し照明を落とすだけでも
子どもにとっては大きな違いになります。
眠りと「成長」は、つながっている
「寝る子は育つ」という言葉
昔からありますよね。
これ、実はちゃんとした理由があります。
成長ホルモンは、深い眠りの間にたくさん分泌されるんです。
成長ホルモンは
骨や筋肉を育てたり
身体を修復したりするホルモン。
そしてこれが一番出るのが
寝入ってすぐの深い睡眠のときなんです。
つまり
しっかり深く眠れているかどうかが
子どもの成長に直接関わってくる。
生活リズムが乱れて眠りが浅くなると
「たくさん寝ているはずなのに」という場合でも
成長にとって大事な時間を削ってしまっているかもしれません。
そして眠りが足りないと
日中の機嫌や集中力にも出てきます。
「夏休みに入ってから、なんだか荒れてるな」
という場合
しつけの問題ではなく
リズムの乱れが背景にあることも多いので
意識してみてください。
神経質にならなくて大丈夫
ここまで読むと
「ちゃんとさせなきゃ」
と気負ってしまうかもしれませんが
そこまで神経質になる必要はありません。
夏休みくらい
多少夜更かしする日があってもいい。
旅行やお祭りで
特別な夜があってもいいと思います。
大事なのは
基本のリズムに戻れること。
たまに乱れても
また朝起きて光を浴びて
朝ごはんを食べる
という基本に戻れれば
子どもの時計はちゃんと立て直せます。
子どもの体内時計は乱れやすいけれど
その分、立て直す力も持っています。
完璧を目指さず
「基本に戻る」を意識してあげてください。
次回はいよいよ最終回。
ここまでの話を全部踏まえて
崩れた夏休みの生活リズムを
無理なく立て直す方法をまとめてお話ししますね。
ってことで、今回はこの辺で。
では、また。
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